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2026/11/6
ChatGPTの検索機能は何を見て答えるのか。会社が紹介される仕組みと備え方

ChatGPTがWebを検索して答える場面と、知識との使い分け
答えの下の出典から参照されたページを読み解く方法
公式サイトと第三者のサイトの両方を整える備え方
ChatGPTの検索の仕組みが分からず、なぜ自社ではなく他社が紹介されるのか説明できないという相談が増えています。答えの下に出典が並んでいても、どのページが何に使われたのかを読み解くのは簡単ではありません。結論から言えば、ChatGPTは学習済みの知識とその場で検索したページを組み合わせて答えを作ります。検索したときに読まれるページの中身と、ウェブ上での言及のされ方が、紹介される会社を左右します。
この記事では、検索が使われる場面から、出典の読み方・参照されやすいページの特徴・Googleの検索対策と共通する土台までを順に整理しました。読み終えるころには、自社のどの情報を整えればよいかを判断できるようになります。
1. ChatGPTがWebを検索して答える場面
ChatGPTがWebを検索して答えるのは、新しい情報や具体的な事実が必要だと判断した質問のときです。最新の出来事・料金・営業時間・おすすめの会社のように、学習した知識だけでは古くなりやすい質問で検索が使われます。利用者が検索を選んで指示することもでき、その場合は質問の内容にかかわらず検索します。検索した答えには、参照したページへのリンクが出典として示されます。
2026年現在、ChatGPTの検索機能は無料の利用者も使える形で提供されています。目安として、「おすすめの〇〇」「〇〇の料金」「〇〇の比較」のような質問は検索が使われやすく、一般的な説明を求める質問は知識だけで答えることが多くなります。答えに出典のリンクが付いているかどうかで、検索が使われたかを見分けられます。
現場でよく見られるのは、出典の付いていない答えだけを見て判断する例です。検索が使われていない答えでは、ウェブ上の新しい情報は反映されません。まずは自社に関わる質問を5つ投げ、出典が付いた答えかどうかを書き分けましょう。
検索を使うかの判断
検索を使うかどうかは、質問の内容からChatGPTが判断します。「今」「最新」「近くの」のような言葉を含む質問や、具体的な会社や商品の情報を求める質問では検索が使われやすくなります。一方、言葉の意味や考え方を聞く質問では、学習した知識だけで答えることが多くなります。同じテーマでも、言い回しで検索の有無が変わることがあります。測るときは、検索が使われた答えかを記録しておきます。
自社に関わる質問を、検索が使われやすい言い回しに書き換えて聞いてみましょう。
検索の結果が答えに入る流れ
検索の結果が答えに入るときは、検索で見つけたページを読み、その内容を要約して答えに組み込む流れになります。読まれたページの中から、質問に合う部分だけが使われます。ページの冒頭で結論が書かれていると、答えに使われる部分を見つけやすくなります。1つの答えに複数のページが使われることも多く、出典は答えの文の近くや一覧で示されます。どの文がどのページから来たかを読むと、自社に足りない情報が見えてきます。
出典が付いた答えで、文と出典の対応を1つずつ確かめてみましょう。
関連記事:名古屋市の会社が取り組むAI検索対策。ChatGPTに名前が出る条件の基本
2. 学習済みの知識と検索結果の使い分け

ChatGPTは、一般的な説明には学習済みの知識、新しい事実には検索結果を使い分けて答えます。学習済みの知識とは、ある時点までのウェブ上の文章などから学んだ情報のことです。学習には区切りの時点があるため、その後に起きた変化は知識には入っていません。新しい情報が必要な質問では、検索結果で知識を補う形で答えが作られます。
使い分けを確かめるには、同じテーマで「〇〇とは」と「〇〇のおすすめの会社」の2つの質問を聞き比べます。前者では出典の無い一般的な説明が返り、後者では出典付きの答えが返ることが多くなります。2つの答えで、自社の名前がどちらに出るかを記録します。
よくある失敗は、知識の中の古い情報が答えに出ていることに気づかないことです。移転前の住所や終了したサービスが、知識として残っている場合があります。まずは出典の無い答えの中の事実を、今の情報と照らし合わせてみましょう。
知識に残る情報の特徴
知識に残りやすいのは、長い期間にわたってウェブ上で何度も書かれてきた情報です。会社の名前や主力のサービスのように、多くのページで同じように説明されている事実は知識として残りやすくなります。逆に、最近始めたサービスや変更した料金は、知識に入っていないことがあります。知識の中の情報は、ページを直してもすぐには変わりません。長い期間をかけて、正しい情報がウェブ上に増えることで変わっていきます。
自社の説明として、ウェブ上で何度も書かれている言葉を書き出してみましょう。
検索で補われる情報の特徴
検索で補われるのは、その時点で検索して見つかるページに書かれた情報です。料金や営業時間、最近の取り組みのように、変わりやすい事実が中心になります。検索で見つかるページの中身を直せば、比較的早く答えに反映されることがあります。ただし、検索で見つからないページは、どれほど正確でも材料になりません。見つかるかどうかと、中身が正しいかどうかの両方が必要です。
変わりやすい事実が載っている自社のページを3つ選び、情報が最新かを確かめましょう。
3. 答えの下に示される出典の読み方
出典を読むときは、どの文がどのページから来たかを対応させ、ページの種類を分けて見ることが基本です。ChatGPTの検索を使った答えでは、文の近くや答えの下に参照したページへのリンクが示されます。出典を開くと、答えの材料になった情報がどこに書かれていたかを確かめられます。出典の一覧は、AIがどのサイトを信頼して読んでいるかを知る手がかりになります。
目安として、出典は公式サイト・比較や紹介の記事・口コミや地図の情報・報道の4つの種類に分けて数えます。自社に関わる質問を5つ聞き、出典の種類ごとの件数を表にします。どの種類が多いかで、次に整えるべき場所が決まります。
よくある失敗は、出典を開かずに答えの文章だけを読むことです。出典を開くと、自社について古い情報を載せたページが見つかることもあります。まずは答えに付いた出典をすべて開いて、自社の情報がどう書かれているかを確かめましょう。
| 出典の種類 | 答えに使われやすい情報 | 確かめること |
|---|---|---|
| 公式サイト | サービス・料金・会社概要 | 情報が最新か |
| 比較や紹介の記事 | おすすめの理由・比べる観点 | 自社が載っているか |
| 口コミや地図の情報 | 評判・営業時間・所在地 | 内容が正しいか |
| 報道 | 新しい取り組み・実績 | 事実が一致しているか |
出典と文を対応させる
出典と文を対応させるには、答えの1文ごとに、どの出典から来たかを書き出します。リンクが文の近くに示される答えでは、その対応がそのまま読めます。出典の無い文は、学習済みの知識から来ている可能性があります。自社について書かれた文だけを抜き出して対応を見ると、どのページが自社の印象を作っているかが分かります。対応表を残すと、翌月の答えとの比較にも使えます。
自社について書かれた文を抜き出し、出典との対応表を作ってみましょう。
出典の流入を確かめる
ChatGPTの出典から自社のサイトに来た読み手は、アクセス解析の参照元で確かめられます。OpenAIは、ChatGPTの検索から外部のサイトへ移るリンクに「utm_source=chatgpt.com」の印を付けると案内しています。GA4の参照元やキャンペーンの項目でこの印を探すと、ChatGPTから来た訪問の数が分かります。訪問が増えたページは、出典として示されている可能性が高いページです。月ごとの推移を記録します。
GA4で、chatgpt.comからの訪問があるかを確かめてみましょう。
4. 検索で参照されやすいページの特徴
検索で参照されやすいページは、質問への答えがページの中で短く明確に書かれていることが共通しています。ChatGPTは見つけたページの中から質問に合う部分を探すため、結論が前にあり、事実が具体的なページは使われやすくなります。見出しが問いの形になっているページや、表や箇条書きで整理されたページも読み取りやすくなります。さらに、AIの巡回をふさいでいないことが前提です。
OpenAIは、ChatGPTの検索に使う巡回の仕組みとしてOAI-SearchBotを公開しています。サイトのrobots.txtでこの巡回を止めていると、検索の答えにページが出にくくなります。目安として、自社のrobots.txtを開き、巡回の名前ごとの許可を月に1回確かめます。
よくある失敗は、画像の中にだけ情報が書かれているページです。料金表やサービスの説明が画像だけだと、文章として読み取られにくくなります。まずは主要なページの情報が文章で書かれているかを確かめましょう。
答えに使われやすい書き方
答えに使われやすいのは、1つの段落で1つの問いに答える書き方です。見出しのすぐ後に結論を1〜2文で書き、そのあとに理由や条件を続けます。数字・期間・対応できる範囲のような具体的な事実があると、答えの材料として選ばれやすくなります。あいまいな宣伝の言葉だけの段落は、答えに使える情報がありません。書き方を整えるだけで、同じ情報でも読み取りやすさが変わります。
主要なページの段落を見直し、冒頭の1文を結論に書き換えてみましょう。
文章で情報を書く
情報は、画像やPDFだけでなく、ページの文章として書くことが基本です。料金表を画像で載せている場合は、同じ内容を文章や表でも書きます。PDFの資料にしか無い情報も、要点をページの本文に書き出します。動画で説明している内容は、要約を文章で添えます。文章で書かれた情報は、AIにも検索にも読み取られやすくなります。
画像やPDFにしか無い情報を3つ探し、ページの本文に書き出してみましょう。
あわせて読みたい:AIモードとAI Overviewsの決定的な違い。同じGoogleでも答えの出方が変わる理由
5. 会社の公式サイトが参照されない原因

公式サイトが参照されない原因は、見つからない・読めない・答えに合わないの3つに分けて考えると整理できます。見つからないとは、検索で上位に出ないか、巡回が止められている状態です。読めないとは、情報が画像の中にあったり、表示に時間がかかったりする状態です。答えに合わないとは、質問に対応する情報がページに書かれていない状態です。
目安として、参照されない質問を5つ選び、3つの原因のどれに当たるかを1問ずつ確かめます。見つからない場合は検索での順位と巡回の設定を、読めない場合はページの作りを確かめます。答えに合わない場合は、質問への答えになる段落を追加します。
現場でよくあるのは、会社の思いや理念ばかりで、具体的な事実が少ない公式サイトです。思いは大切ですが、AIが答えに使えるのは料金や範囲のような事実です。まずはよく聞かれる質問の答えがサイトに書かれているかを確かめましょう。
公式サイトが参照されない3つの原因
見つからない状態を直す
見つからない状態を直すには、巡回の設定と検索での表示の両方を確かめます。巡回の設定は、robots.txtとサーバーのセキュリティの設定を確かめます。検索での表示は、自社に関わる質問の言葉で検索して上位に出るかを見ます。ページの題名と見出しに、質問の言葉が入っているかも確かめます。新しく作ったページは、サイトの中の別のページからリンクでたどれるようにします。
自社に関わる質問の言葉で検索し、自社のページが何番目に出るかを確かめてみましょう。
答えに合う情報を足す
答えに合う情報を足すには、実際に聞かれる質問から逆算してページを作ります。問い合わせや商談で聞かれた質問を集め、答えがサイトのどこに書かれているかを1問ずつ確かめます。書かれていない質問は、既存のページに段落を足すか、よくある質問のページに加えます。答えは結論を先に書き、条件や例外はそのあとに添えます。足した後は、同じ質問をChatGPTに聞いて変化を確かめます。
答えが書かれていない質問を3つ選び、ページに段落を足してみましょう。
6. 第三者のサイトが答えに使われる理由
第三者のサイトが答えに使われるのは、複数の会社を比べて紹介している情報が、おすすめや比較の質問に合いやすいためです。「おすすめの〇〇は」と聞かれたとき、1社の公式サイトより、複数の会社を並べた記事のほうが質問に直接答えています。また、第三者が書いた評価は、会社自身の説明とは別の視点として扱われます。そのため、比較記事や紹介ページに載っているかどうかが、紹介される会社を左右します。
目安として、自社に関わるおすすめや比較の質問を5つ聞き、出典に出てくる第三者のサイトを書き出します。何度も出てくるサイトに自社が載っているかを確かめます。載っていない場合は、掲載を頼む候補として一覧にします。
よくある失敗は、第三者のサイトの古い情報を放置することです。終了したサービスや古い料金が載ったままだと、そのまま答えに使われます。まずは自社が載っている第三者のサイトを探し、情報が正しいかを確かめましょう。
何度も出典に出るサイトを探す
何度も出典に出るサイトは、複数の質問の出典を集めて数えると見つかります。質問を5〜10問聞き、出典のサイト名を一覧にして、出てきた回数の多い順に並べます。上位のサイトは、ChatGPTがその分野でよく読んでいる情報源と考えられます。株式会社TROBZのトロパスには、AIが答えを作るときに参照したサイトを記録するAI引用元分析の機能があります。自社の情報がまだ無いサイトを見つける手がかりになります。
出典のサイト名を集め、回数の多い順の一覧を作ってみましょう。
掲載を頼むときの考え方
掲載を頼むときは、掲載先の読み手に役立つ事実を中心に伝えます。宣伝の言葉ではなく、サービスの内容・対応できる範囲・料金の考え方のように、記事の中で使える情報を渡します。掲載先の記事の形に合わせて、比べる観点ごとの情報を用意すると使ってもらいやすくなります。トロパスでは、掲載候補のサイトへの依頼の文面をAIが下書きする機能もあります。依頼した後は、掲載されたかを確かめます。
掲載を頼む前に、比べる観点ごとの自社の情報を1枚にまとめてみましょう。
7. 質問の言い回しで紹介される会社が変わる仕組み
言い回しで紹介される会社が変わるのは、質問の言葉によって検索される内容と、合うページが変わるためです。ChatGPTは質問の言葉をもとに検索するため、「安い」と「信頼できる」では見つかるページが違います。見つかるページが変われば、答えに挙がる会社も変わります。同じテーマでも、利用者がどの言葉で聞くかによって自社の見え方が変わります。
目安として、同じテーマで価格・品質・地域・用途の4つの観点から言い回しを変えた質問を作ります。各観点で2問ずつ聞くと8問になり、どの言い回しで自社が出るかが見えてきます。出た言い回しと出ない言い回しを比べると、自社の情報が足りない観点が分かります。
よくある失敗は、自社が出やすい言い回しだけで測ることです。実際の利用者はさまざまな言葉で聞くため、偏った質問では見え方を正しくつかめません。まずは顧客が実際に使う言葉を、問い合わせの記録から集めましょう。
観点ごとに情報をそろえる
観点ごとに情報をそろえると、どの言い回しで聞かれても答えの材料になりやすくなります。価格の観点なら料金の考え方、品質の観点なら実績や手順、地域の観点なら対応できる範囲を書きます。用途の観点では、どんな場面で使われるサービスかを具体的に書きます。観点ごとに1つの段落か1つのページを用意すると、整理しやすくなります。足りない観点から順に書き足します。
4つの観点のうち、自社のサイトで一番弱い観点を1つ選んで書き足しましょう。
会話の流れで変わる答え
ChatGPTでは、同じ会話の中の前の質問も答えに影響します。最初に価格の話をしてから会社を聞くと、価格に関わる情報を持つ会社が挙がりやすくなります。そのため、測るときは毎回新しい会話で聞くことが基本です。利用者の設定によっては、過去の会話の内容が答えに使われることもあります。条件をそろえて聞くことで、言い回しの違いだけを比べられます。
測るときは、質問ごとに新しい会話を始める決まりを作りましょう。
こちらも読まれています:GoogleのAIモードで会社はどう紹介される?AI検索の新しい入り口と対策の要点
8. Googleの検索対策と共通する土台

ChatGPTへの備えは、Googleの検索対策と共通する土台の上に積み上げるのが基本です。ChatGPTも検索して見つけたページを読むため、検索で見つかりやすく、中身が分かりやすいページは両方で有利になります。質問への答えが分かる見出しと文章、正確な会社の情報、巡回をふさがない設定は、どちらにも効きます。別々の対策を一から作る必要はありません。
共通する土台は、目安として見出しと文章・会社の情報・巡回の設定・表示の速さの4つです。4つを点検したうえで、ChatGPT向けにはOAI-SearchBotの許可と出典の確認を加えます。点検は月に1回を目安にし、同じ表に記録します。
よくある失敗は、AIの対策と検索の対策を別の担当者が別々に進めることです。同じページを違う方針で直すと、かえって中身がぶれます。まずは1つの点検表で、両方の担当者が同じ項目を見る形にしましょう。
共通の点検表を作る
共通の点検表は、4つの土台とChatGPT向けの2項目を1枚に並べる形が使いやすい方法です。項目ごとに、問題なし・要確認・要修正の3段階で記録します。前の月と変わった項目には印を付け、原因を1行で書きます。点検の担当者と日付を表の上に書いておくと、引き継ぎもしやすくなります。半年分たまると、どの項目で問題が起きやすいかが見えてきます。
まずは6つの項目を持つ点検表を作り、今月の結果を書き込んでみましょう。
構造化データで会社の情報を伝える
構造化データは、会社名・所在地・連絡先などを機械が読める形で書いたものです。Googleの検索で使われるだけでなく、ページの内容を正確に伝える助けにもなります。会社概要のページに組織の情報を入れ、ページに表示されている内容と一致させます。住所や連絡先を変えたときは、本文と構造化データを同じ日に直します。出力されているかは、Googleのリッチリザルトテストで確かめられます。
会社概要のページで、組織の情報が出力されているかを確かめてみましょう。
9. ChatGPT向けにだけ手を打つ危うさ
ChatGPT向けにだけ手を打つのは、AIの仕様の変更や利用者の移り変わりに弱いという危うさがあります。ChatGPTの答えの作り方は更新が続いており、特定の答えに合わせた工夫は、仕様が変わると効かなくなることがあります。また、利用者はChatGPTだけでなく、Googleの検索やほかのAIも使います。1つのAIだけに合わせると、ほかの入口での見え方を見落とします。
目安として、施策を決めるときは「Googleの検索でも、ほかのAIでも役に立つか」を確かめます。役に立つ施策は、正確な情報を文章で書く・外部の紹介ページの情報をそろえる・巡回をふさがない、のような土台の部分です。特定のAIだけに効く工夫は、優先度を下げて扱います。
よくある失敗は、AIに読ませるためだけの不自然な文章を足すことです。読み手にとって分かりにくい文章は、問い合わせにつながりません。まずは人が読んで役に立つかを、すべての施策の判断基準にしましょう。
ほかのAIと並べて確かめる
ChatGPTの結果は、ほかのAIの結果と並べて確かめると偏りに気づけます。同じ質問をGeminiやClaude、GoogleのAIモードにも聞くと、ChatGPTだけで弱いのか、どのAIでも弱いのかが分かります。どのAIでも弱い質問は、土台の情報が足りない可能性が高くなります。ChatGPTだけで弱い場合は、出典に使われているサイトの違いを調べます。並べて見ることで、施策の優先順位が決まります。
同じ質問を3つのAIに聞き、自社の名前が出たかを表に並べてみましょう。
トロパスの計測では2026年10月に計測している26サイトについて、AI引用率(6つのAIに同じ質問を聞いて回答に名前が挙がった割合)をAIごとに見ています。ChatGPTの平均は35.5%で、サイトごとに8.3%から81.2%まで差がありました。ChatGPTの値が6つのAIで一番高かったのは5サイトでした。サイトによって名前の出やすいAIが違う可能性があり、ChatGPTだけでは見え方を判断しにくいと考えられます。ただし1か月のこの範囲の数字で、市場全体を表すものではありません。
トロパスの計測の全体は[2026年10月の調査](/knowledge/tropus-chosa-vol1/)にまとめています。
不自然な文章を足さない
AIに読ませるための不自然な文章は、読み手の信頼を損ねるおそれがあります。同じ言葉をくり返したり、質問の言葉を詰め込んだりした文章は、人が読むと宣伝くさく感じられます。事実を分かりやすく書いた文章のほうが、AIにも人にも使われやすくなります。書き足すときは、問い合わせで実際に聞かれた質問への答えを中心にします。迷ったら、顧客に読んでもらって分かりやすいかを確かめます。
最近足した文章を読み直し、同じ言葉のくり返しが無いかを確かめましょう。
10. 仕組みを知ってChatGPTの答えに向き合うための心構え
ChatGPTの答えに向き合うには、答えは材料しだいで変わると考え、材料を整え続ける姿勢が大切です。ChatGPTは、学習済みの知識と検索で読んだページを組み合わせて答えます。自社が紹介されないときは、AIの側の問題と考えるより、材料になる情報が足りないと考えるほうが次の行動につながります。仕組みを知れば、どこを直せばよいかが見えてきます。
目安として、最初の1か月は質問を決めて答えと出典を記録することに集中します。2か月目から、出典の種類ごとに足りない情報を補います。AIの答えは聞くたびに変わるため、同じ質問を何度か聞いて名前が出た割合で判断します。
よくある失敗は、1回の答えで落ち込んだり安心したりすることです。答えの揺れを前提に、月ごとの推移で判断しましょう。株式会社TROBZのトロパスは、ChatGPTを含む6つのAIに質問を投げ、返ってきた答えの文章と参照された出典を記録して読み返せる分析ツールです。
ChatGPTの答えに向き合う3つの心構え
記録を習慣にする
記録を習慣にするには、毎月同じ日に、同じ質問で聞く決まりを作ります。記録の表には、質問・答えの要点・名前の有無・出典の種類を並べます。答えの文章そのものも保存しておくと、言い回しの変化を後から読み返せます。担当者以外も見られる場所に記録を置くと、引き継ぎもしやすくなります。3か月分たまると、施策と答えの変化の関係が見えてきます。
まずは来月の記録の日を決めて、予定に入れましょう。
情報を整え続ける
情報を整え続けるには、自社のサイトと外部のページを定期的に見直すことが欠かせません。サービスや料金が変わったら、公式サイト・店舗の情報・紹介ページを同じ時期に直します。変更の記録を残しておくと、直し漏れを防げます。直した後は、同じ質問で答えが変わったかを確かめます。整えることと確かめることを交互に続けると、正しい情報で紹介される状態に近づきます。
次にサービスの内容を変えるときの直す場所の一覧を作っておきましょう。
答えの材料を知って整えればChatGPTにも紹介されやすくなる
ChatGPTは、一般的な説明には学習済みの知識を、新しい事実には検索で読んだページを使って答えます。答えの下の出典を読み、公式サイトと第三者のサイトのどちらが材料になっているかを確かめることが備えの出発点です。Googleの検索対策と共通する土台を整え、ChatGPT向けには巡回の許可と出典の確認を加えます。答えは揺れるため、同じ質問で月ごとに確かめます。
ChatGPTの検索の仕組みに関するよくある質問
ChatGPTはいつもWebを検索して答えますか
A. いつも検索するわけではありません。
新しい情報が必要な質問で検索が使われ、一般的な説明は学習済みの知識で答えることが多くなります。
自社のサイトが出典に出ないのはなぜですか
A. 見つからない・読めない・答えに合わないのどれかが原因です。
巡回の設定、情報の書き方、質問に対応する段落があるかを順に確かめます。
ChatGPTから自社のサイトに来た訪問は分かりますか
A. アクセス解析の参照元で確かめられます。
ChatGPTの検索からのリンクには「utm_source=chatgpt.com」の印が付くと案内されています。
ChatGPT向けの対策だけを進めてもよいですか
A. Googleの検索対策と共通の土台から進めます。
仕様の変更に左右されにくく、ほかのAIや検索でも役に立つ施策を優先します。
ABOUT THE AUTHORこの記事の執筆者
畔栁 洋志KUROYANAGI YOJI
株式会社TROBZ 代表取締役
保有資格SEO検定1級(全日本SEO協会)
2024年に株式会社TROBZを創業。AI検索・SEO・MEOの対策サービスと、AI分析ツール「トロパス」を自社で開発・提供している。Mission:AI時代の見つかる仕組みを設計する
- 2024年TROBZを創業
- 6種類トロパス計測AI数
- 13件導入事例を掲載
- 95%以上サービス継続率
COMPANY運営会社
- 会社名
- 株式会社TROBZ(トロブズ)
- 設立
- 2024年11月12日
- 所在地
- 愛知県名古屋市中村区名駅3-4-10 アルティメイト名駅1st 2階
- 事業内容
- 生成AI検索最適化・SEO対策・MEO対策・Webサイト制作 ほか
- 法人番号
- 3180001164195



