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2026/10/19
競合はAIに紹介されて自社は出ない?同じ質問で比べるAI競合分析の進め方

AIの中での順位を測る3つの物差し
競合と同じ質問を同じ回数で聞く進め方
差を埋める施策の優先順位の決め方
AIに業種名で質問すると競合ばかりが紹介され、自社の名前が出てこないと感じていませんか。AI競合比較で見えるのは、検索順位とは別にあるAIの中での位置です。結論から言えば、競合と同じ質問を同じ回数で聞いて比べることが分析の出発点になります。1回の答えだけで判断せず、紹介回数・シェア・回答文での順番の3つで差をつかみます。検索順位の表だけを見ていても、この差は見えてきません。
この記事では、質問の選び方から施策の優先順位、定期的な続け方までを10の観点で整理しました。読み終えるころには、競合との差をどこから埋めるかまで判断できるようになります。
1. AIの中での順位という考え方
AIの中での順位とは、同じ質問の答えに自社がどれだけ・何番目に挙がるかを表す考え方です。AIは検索結果のようにページを並べず、文章の中で数社の名前を挙げます。そのため1位から10位までの一覧は存在しません。代わりに、名前が出た回数と答えの中での順番を順位として扱います。
物差しは紹介回数・シェア・回答文での順番の3つです。紹介回数は、何回聞いたうちに何回名前が出たかを数えます。シェアは、答えに挙がった全社の紹介回数のうち自社が占める割合です。順番は、名前が答えの何番目に出たかを平均して見ます。3つを同じ表に並べると、競合との差がどこにあるかが読み取れます。
よくある失敗は、検索順位が高いのでAIでも同じだろうと考えてしまうことです。実務では、検索で上位なのにAIに出ない会社も珍しくありません。まずは自社と競合2〜3社を決め、3つの物差しで今の位置を書き出してみましょう。
検索順位との違い
検索順位は、キーワードごとのページの並びで決まります。AIの答えでは、ページではなく会社やサービスの名前が紹介の単位になります。たとえば同じ会社の複数のページが上位でも、AIの答えでは1社として1回だけ挙がります。逆に検索で2ページ目の会社が、AIの答えでは最初に紹介されることもあります。検索順位の表とは別に、AIでの位置を記録する欄を用意しておきましょう。
検索順位が上がっても、AIでの位置が同じように動くとは限りません。2つを同じ表の隣の列に並べておくと、ずれが出ている言葉にすぐ気づけます。
順位が揺れる前提で見る
AIの答えは、同じ質問でも聞くたびに変わります。昨日は挙がった会社が、今日は挙がらないということも起こります。そのため1回の答えを順位とみなすと、偶然の結果に振り回されます。何回か聞いたうちの割合で見れば、揺れをならした傾向がつかめます。数字は1回ごとではなく、5回や10回のまとまりで読む習慣をつけましょう。
揺れがあるからといって、比較に意味がないわけではありません。回数を重ねた割合で見れば、競合との差がはっきり残る質問と、揺れの範囲に収まる質問を見分けられます。
関連記事:自社はChatGPTにどう紹介されているか。AI検索の答えを確かめる手順と見るべき点
2. 競合と比べる質問の選び方

比べる質問は、お客様が依頼先を探すときに実際に聞きそうな文から選びます。AIの答えは質問の言い回しで大きく変わるからです。自社が得意な言葉だけで聞くと、有利な結果ばかり集まります。比較に使う質問は、お客様の目線で書くことが前提です。
質問は10〜20個を目安に用意すると、偏りが出にくくなります。種類は「探す」「比べる」「確かめる」の3つに分けると整理しやすくなります。地域を含む質問と含まない質問の両方を入れておくと、どの場面で差が出るかが見えてきます。質問の数は、毎月続けられる量に合わせて決めます。
現場でよく見られるのは、社名を入れた質問ばかりを並べてしまう例です。社名入りの質問では自社が出て当然なので、競合との差は測れません。まずは営業や問い合わせで実際に聞かれた言葉を集め、そこから質問を書き起こしましょう。
| 質問の種類 | 質問の例 | 分かること |
|---|---|---|
| 探す | 中小企業向けのWeb制作会社を教えて | 候補に入るかどうか |
| 比べる | 料金と実績で選ぶならどこがよいか | 選ばれる理由の差 |
| 確かめる | 依頼する前に確認すべき点は何か | 判断の基準での扱い |
お客様の言葉で質問を書く
質問の材料は、お問い合わせのメールや商談の記録にあります。お客様が最初に書いてくる一文は、そのままAIへの質問に近い形です。たとえば「小さな会社でも頼めるか」という不安は、小規模でも相談できる会社を尋ねる質問に置き換えられます。専門用語より日常の言葉で書くと、実際の使われ方に近づきます。集めた言葉から、まず5個の質問を作ってみましょう。
営業の担当者に、最近よく聞かれた質問を3つずつ挙げてもらう方法も手早く進みます。現場の言葉をそのまま使うほど、お客様が実際にAIへ入力する文に近づきます。
地域や条件を入れた質問も混ぜる
条件を足した質問では、挙がる会社の顔ぶれが変わります。地域名・予算・業種などの条件を1つ足すだけで、答えの候補が入れ替わることがあります。条件なしの質問だけでは、絞り込まれた場面での強さが測れません。条件なしと条件ありを半分ずつにすると、両方の傾向をつかめます。自社の商圏や得意な業種を、条件として質問に書き込んでおきましょう。
条件ありの質問で自社が挙がるなら、その条件がAIに伝わっている強みだと読めます。反対に条件を足すと消える場合は、その条件に合う情報がサイトに足りていない可能性があります。
3. 同じ回数で聞く理由
競合と自社の比較では、すべての質問を同じ回数ずつ聞くことが公平な比べ方です。AIの答えは聞くたびに変わるため、回数が違うと数字の重みも変わります。自社だけ5回で競合は1回といった比べ方では、差が本物か偶然かを区別できません。回数をそろえて初めて、同じ土俵での比較になります。
目安としては、1つの質問を5回程度ずつ聞くと揺れがならされやすくなります。質問が10個なら、合計50回分の答えを集める計算です。回数を多くするよりも、毎回同じ回数にそろえることを優先します。
よくある失敗は、気になった質問だけを何度も聞き直してしまうことです。良い結果が出るまで聞き直すと、自社に有利な数字ができあがります。聞く回数と順番を先に決め、記録用の表を作ってから始めましょう。
同じ回数で聞くための決めごと
答え1回だけで判断しない
AIは、同じ質問にも毎回少し違う答えを返します。1回目に競合が挙がり、2回目には自社が挙がるということも起こります。1回の結果だけで負けていると判断すると、必要のない施策に手間をかけてしまいます。5回中何回出たかという形で読めば、偶然の影響を小さくできます。判断は、回数をそろえた記録がたまってから行いましょう。
5回中1回と5回中4回では、同じ「出た」でも意味が大きく違います。割合の形で書き残すと、翌月の数字とも比べやすくなります。
AIごとに分けて記録する
ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityなど、AIごとに参照する情報は異なります。同じ質問でも、AIによって挙がる会社が違うことは珍しくありません。全部を合算すると、どのAIで差がついているかが見えなくなります。記録はAIの名前ごとに列を分けて残しておくと読み返しやすくなります。お客様がよく使うAIから順に、比較の対象を広げていきましょう。
あるAIでは自社が先頭に挙がり、別のAIでは名前が出ないということもあります。差がついているAIが分かれば、そのAIが参照しやすい情報から手を付けられます。
4. 紹介回数とシェアの見方
紹介回数は自社の露出の量を、シェアは競合と比べたときの取り分を表します。紹介回数だけでは、競合がもっと多く挙がっているかどうかが分かりません。シェアだけでは、答えに挙がる会社の総数が少ない場面を見落とします。2つを並べて読むことで、自社の位置が正しくつかめます。
計算は単純です。紹介回数は、名前が出た回数を聞いた回数で割って割合にします。シェアは、自社の紹介回数を全社の紹介回数の合計で割って求めます。たとえば全社の合計が20回で自社が5回なら、シェアは25%になります。計算は表計算ソフトの割り算で十分に足ります。
現場でよく見られるのは、紹介回数が増えたことだけで安心してしまう例です。競合も同じだけ増えていれば、シェアは変わっていません。毎月の記録では、回数とシェアを必ず並べて書き残しましょう。
紹介回数で見る露出の量
紹介回数は、自社がAIの答えに入る力を素直に表す数字です。10回聞いて3回挙がれば、3割の答えに顔を出している計算です。質問ごとに見ると、ゼロの質問がどこにあるかがはっきりします。ゼロの質問は、AIが自社をその文脈で知らない可能性を示しています。まずはゼロの質問を一覧にして、次の分析の材料にしましょう。
紹介回数は、自社の情報を増やしたときに最初に動きやすい数字でもあります。施策の前後で比べるときは、まずこの数字の変化から確かめます。
シェアで見る競合との取り分
シェアは、答えの中の席をどれだけ取れているかを表します。答えに挙がる会社が3社だけの質問と10社が挙がる質問では、同じ1回の重みが違います。シェアで見ると、席の少ない質問での強さを正しく評価できます。競合が1社でシェアの大半を取っている質問は、優先して調べる対象です。質問ごとに、シェアの高い会社を1社ずつ書き出しておきましょう。
シェアが下がったときは、自社が減ったのか競合が増えたのかを分けて確かめます。原因によって、次に打つ手が変わるからです。
あわせて読みたい:AIO対策の効果測定はどこを見る?AI引用と検索流入を一緒に追う指標の選び方
5. 回答文での順番の意味

回答文での順番は、AIが最初に勧める会社かどうかを示す指標です。読み手は、答えの最初に挙がった会社から目を通すことが多いと考えられます。同じ1回の紹介でも、1番目と5番目では読まれる可能性が違います。そのため紹介回数と合わせて、平均の順番も記録します。
平均の順番は、名前が出た回の順番を足して、出た回数で割って求めます。たとえば1番目・2番目・3番目に出たなら、平均は2番目です。名前が出なかった回は計算に含めず、紹介回数の側で扱います。順番は小数点1けたまで記録すると、月ごとの小さな動きも追えます。
よくある失敗は、順番だけを見て紹介回数を見ないことです。1回だけ1番目に出た会社の平均は1番目ですが、安定して勧められているとは限りません。回数と順番を組み合わせて読み、両方で上位の競合を手本にしましょう。
先に挙がる会社が選ばれやすい理由
AIの答えは、結論から先に書かれることが多い形です。最初に挙がる会社には、特徴や理由の説明が長めに添えられる傾向があります。読み手はその説明を読んで、問い合わせ先の候補を決めていきます。後ろのほうの会社は、名前だけの紹介で終わることもあります。自社が何番目に、どれだけの説明つきで挙がっているかを確かめましょう。
先頭に挙がる競合の紹介文には、選ばれる理由が詰まっています。順番の数字と一緒に、その説明の文も保存しておくと後の分析に使えます。
順番と一緒に読む紹介文の長さ
順番に加えて、自社について書かれた文の量も見ておきます。同じ2番目でも、1行の紹介と3行の紹介では伝わる情報が違います。紹介文が短いのは、AIが自社の特徴を十分に知らないことの表れかもしれません。説明の量が多い競合の紹介文は、どの情報をもとに書かれているかを読みます。順番と文の量をセットで記録すると、次の改善点が見つけやすくなります。
文の量は、自社について書かれた行数を数えるだけでも十分に比べられます。毎月の記録表に、順番の隣の列として足しておきましょう。
6. 競合だけが挙がる質問の洗い出し
差を埋める出発点は、競合は挙がるのに自社が挙がらない質問を一覧にすることです。この質問は、AIが自社をその文脈で結び付けていないことを示しています。全体のシェアを眺めるより、質問単位で穴を探すほうが手を打つ場所がはっきりします。一覧は、施策の対象リストとしてそのまま使えます。
手順は3段階です。まず、質問ごとに自社の紹介回数がゼロのものを抜き出します。次に、そのうち競合が2回以上挙がっている質問に絞ります。最後に、お客様にとって重要な質問から順に並べ替えます。この3段階で、手を付ける質問が数個に絞られます。
現場でよく見られるのは、自社が出ない質問を全部直そうとして手が止まる例です。そもそも自社が扱わないサービスの質問は、一覧から外してかまいません。自社が本来選ばれるべき質問だけに絞り、5〜10個から手をつけましょう。
質問ごとの差を一覧にする
一覧は、質問・自社の回数・競合の回数の3列で作るのが基本です。質問ごとに差を並べると、どの話題で負けているかが一目で分かります。たとえば料金の質問では並んでいても、実績の質問で差がついているといった傾向が見えます。話題ごとにまとめると、同じ原因の質問を一度に直せます。表計算ソフトで並べ替えができる形にしておきましょう。
一覧には、競合のうちどの会社が挙がったかも書き添えておきます。同じ競合が何度も出る話題は、その会社の強みと重なっている可能性が高いと読めます。
ツールで洗い出しを手早くする
質問と競合が増えると、手作業での集計は時間がかかります。トロパスの「獲得候補の質問」では、競合だけが挙がった質問が一覧で表示されます。競合と自社に同じ質問を同じ回数で聞いた結果がもとになっているため、比べ方の条件がそろっています。集計の手間を減らし、答えを読む時間に回せる点が利点です。洗い出しの作業を、毎月同じ形で続けやすくなります。
画面では、競合と自社の紹介回数・シェア・平均の順番も並べて確かめられます。一覧の質問から、そのまま実際の答えの文章を読みに行けます。
7. 競合の紹介文から分かる強み
競合の紹介文は、AIがどんな理由でその会社を勧めているかを教えてくれる材料です。AIは答えの中で、会社名に「実績が多い」「対応が早い」などの理由を添えます。その理由は、AIが参照した情報から組み立てられています。つまり紹介文を読めば、競合のどの情報がAIに届いているかが分かります。
読むときは、紹介文から理由にあたる言葉を抜き出します。価格・立地・実績・対応範囲・評判などの観点に分けて整理します。競合ごとに3〜5個の言葉が集まれば、AIが重視する観点が見えてきます。抜き出した言葉は、競合の名前と一緒に表へ書き写します。
よくある失敗は、競合の名前が出た回数だけを数えて紹介文を読まないことです。回数だけでは、なぜ選ばれているかが分かりません。理由の言葉を自社の情報と見比べ、自社のサイトに無い観点を書き出しましょう。
AIが添える理由の言葉を拾う
紹介文の中で、会社名のすぐ後に続く説明の部分に注目します。「〜に強い」「〜の実績がある」といった言葉が、AIが挙げた理由です。この言葉を競合ごとに集めると、AIが評価している観点の傾向が分かります。同じ言葉が複数のAIで共通して出ていれば、その情報は広く参照されていると考えられます。拾った言葉は、観点ごとに表へ書き写しておきましょう。
AIが添える言葉は、競合の公式サイトや紹介記事の言い回しに近いことがあります。言葉の出どころをたどると、AIがどこを読んでいるかの見当がつきます。
自社の紹介文と並べて読む
競合の紹介文を集めたら、自社の紹介文と横に並べます。自社にだけ無い観点があれば、それが差の原因になっている可能性があります。たとえば競合は事例の数で紹介され、自社は所在地だけで紹介されているといった違いです。自社の強みが紹介文に出ていない場合は、その情報がサイトで伝わっていないと考えます。違いを1つずつ書き出し、次の施策の候補にしましょう。
自社に実際にある強みなのに紹介文に出ていない観点は、書き足すだけで伝わる情報です。最初に手を付ける候補として、一覧の上に置きます。
こちらも読まれています:失敗しないAIO分析ツールの選び方!開発元が教える比較の判断基準
8. 差を埋めるための施策の優先順位

施策の順番は、お客様にとっての重要度と直しやすさの2軸で決めます。差のある質問をすべて同時に直そうとすると、どれも中途半端になります。重要で直しやすいものから着手すれば、早い段階で変化を確かめられます。変化を見ながら次の施策を選ぶほうが、手間のむだも減らせます。
直しやすい施策の代表は、公式サイトの情報の追加です。会社概要・サービス内容・よくある質問・事例のページに、紹介文に無かった観点を書き足します。構造化データの整備のような技術的な改善は、比較的早く反映される傾向があります。一方で、AIに安定して挙がる状態には数か月単位の継続が目安になります。
現場でよく見られるのは、目立つ施策から始めて基本の情報が手つかずのまま残る例です。サイトの情報が足りないままでは、外部の掲載を増やしても紹介文の中身は変わりにくくなります。サイトの情報を先に整え、そのあと外部への掲載に進みましょう。
| 優先度 | 施策の例 | 向いている質問 |
|---|---|---|
| 1番目 | 事例や対応範囲のページを足す | 重要で差が大きい質問 |
| 2番目 | よくある質問を書き足す | 条件つきの質問 |
| 3番目 | 外部サイトへの掲載を依頼する | 評判を問う質問 |
重要度と手間で並べる
候補の施策を、重要度と手間の2つで評価します。重要度は、その質問がお客様の依頼にどれだけ近いかで決めます。手間は、社内で書けるか・外部の協力が要るかで見積もります。重要度が高く手間が少ない施策から順に、1か月に2〜3個ずつ進めるのが目安です。着手した日付を記録しておくと、後で効果を確かめやすくなります。
迷ったときは、差が大きくお客様の依頼に近い質問を先に選びます。1つの施策で複数の質問に効くものがあれば、それも上位に置きます。
公式サイトと外部の情報を分けて考える
施策は、自社で直せる情報と外部の情報に分けて考えます。公式サイトの文章や構造化データは、自社の判断ですぐに直せます。外部の情報は、AIが答えを作るときに参照したサイトへの掲載が中心です。参照されたサイトを調べると、掲載を目指す先の候補が見つかります。外部の施策は時間がかかるため、サイトの改善と並行して少しずつ進めましょう。
外部の掲載を頼むときも、自社サイトの情報と食い違わない内容にそろえます。会社名・所在地・サービス名の書き方を1つに決めておくと、AIが同じ会社として結び付けやすくなります。
9. 比較を定期的に続ける方法
AI競合比較は、毎月同じ条件で続けて初めて変化が読める作業です。AIの答えは日々変わり、競合も情報を更新しています。1回きりの比較では、施策の効果なのか自然な揺れなのかを区別できません。同じ質問・同じ回数・同じ時期で聞き続けることが、比較を続ける条件です。
頻度は月1回を目安にすると、手間と変化の見えやすさのつり合いが取れます。質問のリストは原則として変えず、追加するときは別の列で記録します。施策を入れた月には印を付け、2〜3か月後の数字と見比べます。記録は1つの表にまとめ、月ごとに列を足していきます。
よくある失敗は、毎回質問を入れ替えてしまい前の月と比べられなくなる例です。質問を変えると、数字の変化が質問の違いによるものになってしまいます。質問のリストを固定する日を決め、そこから記録を始めましょう。
続けるための3つの決めごと
毎月同じ条件で聞く
続ける上での基本は、条件を毎回そろえることです。聞く日・質問・回数・AIの種類を、最初に決めた形から変えません。条件がそろっていれば、数字の変化を施策の結果として読みやすくなります。2026年現在、AIの答えは機能の更新でも変わるため、条件の固定はなおさら欠かせません。決めた条件は、記録表の一番上に書いておきましょう。
担当者が替わっても同じ条件で続けられるよう、聞き方の手順を1枚にまとめておきます。手順が残っていれば、半年後や1年後の数字とも比べられます。
記録を手間なく続ける工夫
毎月の比較は、手作業だけでは続きにくい作業です。質問が20個・AIが4つ・回数が5回なら、1か月で400回分の答えを集める計算になります。TROBZが提供するトロパスでは、答えの保存と集計を自動で行い、毎朝の更新で数字がそろいます。月々の報告に使えるA4のレポートも、ボタンひとつで出せます。手作業の時間は、紹介文を読んで施策を考える時間に回しましょう。
手作業で続ける場合は、聞く質問を絞ることで負担を軽くできます。重要な質問だけを毎月聞き、残りは3か月に1回まとめて聞くといった分け方も1つの方法です。
10. AIの答えの中で選ばれる位置に近づくために
AIの答えで選ばれる位置に近づく近道は、比べる・読む・直す・また比べるの流れを止めないことです。AIの中での順位は、1回の施策で決まるものではありません。競合との差を数字で確かめ、紹介文から原因を探り、サイトの情報を直します。この流れを月1回のペースで回すと、少しずつ位置が変わっていきます。
最初の1か月は、質問のリスト作りと初回の比較に充てます。2か月目から、競合だけが挙がる質問への施策を始めます。3か月目以降は、施策の前後で紹介回数とシェアがどう動いたかを確かめます。半年ほど続けると、どの施策が効いたかの傾向が見えてきます。
よくある失敗は、最初の比較で差の大きさに驚き、手を止めてしまうことです。差は、どこを直せばよいかを示す手がかりとして扱います。まず5個の質問から比べ始め、記録を1か月分ためてみましょう。
数字と文章の両方で判断する
判断の材料は、数字と答えの文章の2つです。数字は差の大きさを、文章は差が生まれる理由を教えてくれます。数字だけを見ると、何を直せばよいかが分かりません。文章だけを読むと、変化の大きさを見誤ります。毎月の振り返りでは、数字の表と紹介文の抜き書きを並べて確かめましょう。
たとえばシェアが上がった月は、自社の紹介文がどう変わったかも読みます。書き足した情報が紹介文に表れていれば、その施策が届いたと判断できます。
小さく始めて範囲を広げる
比較は、少ない質問と少ない競合から始めてかまいません。質問5個・競合2社でも、自社の位置の傾向は見えてきます。慣れてきたら、質問と比べるAIの数を少しずつ増やします。範囲を広げるときも、それまでの条件は変えずに列を足していきます。最初の比較の日を、今月の予定に書き込んでおきましょう。
最初から完璧な質問のリストを作る必要はありません。1か月目の記録を見てから、足りない質問を足していけば十分に間に合います。
同じ質問で比べて差の理由を読む
AI競合比較の要点は、競合と自社に同じ質問を同じ回数で聞き、紹介回数・シェア・回答文での順番で差を測ることです。差のある質問を洗い出したら、競合の紹介文から理由の言葉を拾い、公式サイトの情報から順に直します。月1回同じ条件で比べ続けると、施策の効果と自然な揺れを分けて読めるようになります。
AI競合比較に関するよくある質問
AI競合比較では競合を何社選べばよいですか
A. 最初は2〜3社で十分です。
お客様が実際に比べている会社を選ぶと、結果を施策に生かしやすくなります。慣れてきたら、AIの答えによく挙がる会社を足していきます。
1つの質問は何回聞けばよいですか
A. 5回程度を目安に、全社で同じ回数にそろえます。
回数を増やすよりも、毎回同じ回数で聞くことを優先します。そろえることで、競合との差を同じ条件で比べられます。
競合だけが挙がる質問にはどう対応しますか
A. 競合の紹介文から理由を拾い、自社サイトに無い情報を書き足します。
重要で直しやすい質問から順に進めます。外部サイトへの掲載は、サイトの改善と並行して少しずつ進めます。
比較の結果はどのくらいで変わりますか
A. 安定した変化には、数か月単位の継続が目安です。
構造化データなどの技術的な改善は、比較的早く反映される傾向があります。効果は、月1回同じ条件で比べ続けて確かめます。
ABOUT THE AUTHORこの記事の執筆者
畔栁 洋志KUROYANAGI YOJI
株式会社TROBZ 代表取締役
保有資格SEO検定1級(全日本SEO協会)
2024年に株式会社TROBZを創業。AI検索・SEO・MEOの対策サービスと、AI分析ツール「トロパス」を自社で開発・提供している。Mission:AI時代の見つかる仕組みを設計する
- 2024年TROBZを創業
- 6種類トロパス計測AI数
- 12件導入事例を掲載
- 95%以上サービス継続率
COMPANY運営会社
- 会社名
- 株式会社TROBZ(トロブズ)
- 設立
- 2024年11月12日
- 所在地
- 愛知県名古屋市中村区名駅3-4-10 アルティメイト名駅1st 2階
- 事業内容
- 生成AI検索最適化・SEO対策・MEO対策・Webサイト制作 ほか
- 法人番号
- 3180001164195



