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2026/10/3
自社はChatGPTにどう紹介されているか。AI検索の答えを確かめる手順と見るべき点

ChatGPTで自社がどう表示されるのか、一度は確認しておきたいと考える担当者は増えています。ただ、何をどう聞けば確かめたことになるのか、基準が分からず手が止まっている会社も少なくありません。結論から言うと、確かめるときは質問の文面を先に決めておき、同じ質問を何度か聞いて傾向で読むことが基本です。
AIの答えは聞くたびに変わるため、1回の画面だけで良し悪しを決めると判断を誤ります。この記事では、答えに会社名が出る仕組みから質問の型、くり返し聞く回数、紹介文と根拠サイトの読み方までを順に整理しました。読み終えるころには、紹介のされ方を記録して次の施策を選ぶところまで判断できるようになります。
ChatGPTの答えに会社名が出る仕組みと確かめる前の質問の作り方
答えが毎回変わる前提での割合で読むくり返しの聞き方
紹介文・競合・根拠になったサイトから次の施策を選ぶ方法
1. ChatGPTの答えに会社名が出る仕組み
ChatGPTの答えに会社名が出るのは、質問に合う候補として自社の情報が材料に十分あるときです。答えの材料は、AIが前もって学習した知識と、Web検索でその場で読んだページの2つに分かれます。どちらの材料にも自社の情報が少なければ、質問に合う会社であっても名前は挙がりにくくなります。反対に、材料の中で自社が何度も同じ言葉で語られていれば、その言葉で探す人への答えに入りやすくなります。
学習した知識は、ある時点までに集められた文章から作られています。一方でWeb検索を使う答えは、質問のたびに複数のページを読んで組み立てられます。後者では、公式サイトに加えて紹介記事や口コミのページも材料に入ります。どちらの材料が使われたかによって、同じ会社でも説明の中身が変わります。
現場でよく見られるのは、検索で上位にあるからAIにも出るはずだと考え、確かめずにいるケースです。検索の順位とAIの答えは、材料の集め方が違うため一致するとは限りません。検索で上位のページが、AIの答えでは参照されないことも起こります。まずは材料が2つあることを押さえ、次の見出しで確かめるための質問を用意します。
学習した知識から答える場合
AIが前もって学習した文章だけで答える場合、会社の古い情報がそのまま出ることがあります。たとえば移転前の住所や、今は扱っていないサービスが説明に混ざる例です。学習の材料には区切りの時点があるため、最近の変更は反映されていない場合があります。
答えの内容が今の情報と合っているかを一緒に見ておくと、古い情報かどうかを見分けられます。気になる記述があれば、公式サイトの表記と照らし合わせて記録しておきます。古い説明が続く場合は、外部のサイトに昔の情報が残っていないかも確かめます。見つけた古い記述は、見出し6で事実の正しさを確かめるときの材料にもなります。
Web検索で読んだページから答える場合
Web検索を使った答えでは、AIがその場で読んだページをもとに文章が組み立てられます。そのため公式サイトの書き方だけでなく、外部のまとめ記事やポータルサイトの記述も答えに影響します。答えに参照したページが示されることがあり、どのページを読んだかを手がかりにできます。
参照先が毎回変わることもあるため、1つのページだけで結論を出さないようにします。参照されたページの名前を控えておくと、見出し8で根拠をたどる作業にそのまま使えます。同じページが何度も参照されるなら、そのページの記述が紹介の中身を左右していると読めます。
関連記事:AIO対策ツールの活用と競合分析の方法:AI検索時代に勝ち残るデータ戦略
2. 確かめる前に決めておく質問の作り方

確かめる前に決めておくべきなのは、お客様が実際に打ち込みそうな質問文です。会社名をそのまま聞く質問と、会社名を入れずに探す質問では、分かることがまったく違います。前者は紹介のされ方を、後者は候補に入るかどうかを確かめるのに向いています。この2種類を混ぜずに分けて用意すると、結果を読みやすくなります。
質問はまず5〜10本ほど用意し、文面を固定して使い回します。1本ごとに「誰が・何を・どんな条件で探すか」を書き出すと、抜けが見つかります。文面を毎回変えると、答えの変化が質問の違いによるものか分からなくなります。文末の「教えて」と「おすすめは」の違いだけでも、答えの形が変わることがあります。
よくある失敗は、思いついた聞き方でその都度たずね、記録も残さないことです。こうなると前回と比べようがなく、良くなったのか悪くなったのかを説明できません。最初に質問の一覧を表にまとめ、文面を変えないと決めてから確かめ始めます。表には質問の文面と、その質問で確かめたいことを1行ずつ並べます。
会社名を入れて聞く質問
会社名を入れた質問は、AIが自社をどう説明するかを確かめるためのものです。例としては「(会社名)はどんな会社か教えて」や「(会社名)の強みを教えて」があります。答えの中で、事業内容や所在地が公式サイトの表記と合っているかを見ます。
ここで誤りが見つかれば、候補に入るかどうかより先に直す必要があります。説明が短すぎる場合も、情報が足りていない合図として記録します。社名の読み方が似た別の会社と混同されていないかも、この質問で確かめられます。
会社名を入れずに探す質問
会社名を入れない質問は、候補として挙がるかどうかを確かめるためのものです。お客様は社名を知らない段階で、業種や条件だけを打ち込んで探します。例えば「〇〇市で相談しやすい税理士事務所を教えて」のような聞き方です。
この質問で名前が出れば、社名を知らない人にも見つけてもらえる状態に近いと読めます。出なかった場合は、どの会社が代わりに挙がったかをそのまま書き写しておきます。代わりに挙がった会社の説明は、見出し7で競合と比べるときの材料になります。
3. 業種・地域・強みで変わる質問の型
質問の型は、業種・地域・強みの3つを組み合わせて作ると漏れが少なくなります。お客様の探し方は、業種だけで探す人、地域を添えて探す人、こだわりの条件で探す人に分かれるためです。3つの軸を掛け合わせると、自社が出るべき質問の範囲が見えてきます。型を先に決めておくと、思いつきで質問を足すことも防げます。
たとえば飲食店なら、業種は和食、地域は駅名や市名、強みは個室や駅からの近さです。B2Bの会社なら、業種に加えて対応できる規模や納期が強みにあたります。地域の言い方は、市名と駅名のように2通りで聞くと差が見えます。軸ごとに2〜3語を挙げ、組み合わせて10本前後の質問に絞ると、毎回の確認が負担になりにくくなります。
現場でよくあるのは、自社が言いたい強みだけで質問を作ってしまう例です。お客様が実際には使わない言葉で聞いても、確かめる意味が薄くなります。社内の呼び名や商品の正式名称は、お客様の検索ではあまり使われません。問い合わせの電話やメールで実際に聞かれた言葉を拾い、質問の文面に使うところから始めます。
業種と地域を組み合わせる型
最も基本になるのは、業種と地域を組み合わせた質問です。「〇〇市でおすすめの工務店を教えて」のように、地域名と業種名を1つずつ入れます。地域は市名だけでなく、駅名や区名などお客様がふだん使う呼び方でも作っておきます。
同じ業種でも、地域の言い方を変えると挙がる会社が入れ替わることがあります。呼び方ごとの結果を別の行に記録すると、どの言い方で名前が出にくいかが分かります。業種の呼び方も「工務店」と「住宅会社」のように2通り用意しておくと安心です。
強みや条件を加える型
業種と地域に強みや条件を足すと、より具体的な探し方を再現できます。「〇〇市で土日も相談できる税理士事務所」のように、条件を1つだけ加えるのが基本です。条件を2つ以上重ねると、答えに出る会社が絞られすぎて傾向を読みにくくなります。
自社の強みが答えの説明文にそのままの言葉で出てくるかも見ておきます。強みが出ない場合は、その言葉がサイトや外部の記事にどれだけ書かれているかを確かめます。条件の言葉は、自社のサイトで使っている表現にそろえておくと結果を読み比べやすくなります。サイトにない言葉で聞いた質問は、名前が出なくても原因をたどりにくいためです。
| 型 | 質問の例 | 確かめられること |
|---|---|---|
| 業種のみ | 相談しやすい税理士事務所を教えて | 業種の中で名前が挙がるか |
| 業種+地域 | 〇〇市で相談しやすい税理士事務所 | 地元の候補に入っているか |
| 業種+地域+強み | 〇〇市で土日も相談できる税理士事務所 | 強みが説明に使われているか |
| 会社名 | (会社名)の特徴を教えて | 説明の正しさと新しさ |
4. 1回の答えで判断できない理由
1回の答えで判断できないのは、同じ質問でも答えが聞くたびに変わるからです。AIは毎回、言葉の選び方や挙げる会社の順番を少しずつ変えながら文章を作ります。Web検索を使う場合は、その時点で読んだページによっても答えが変わります。この性質を知らずに確かめると、結果の良し悪しを読み違えます。
一度目に名前が出ても、二度目には出ないことは珍しくありません。反対に、一度出なかったからといって、まったく候補に入っていないとも言い切れません。前の質問や利用者ごとの設定によっても、答えの前提が変わることがあります。同じ日に聞いても、午前と午後で挙がる会社が違うこともあります。
実務でよくある失敗は、たまたま名前が出た画面を保存して安心してしまうことです。その画面を社内で共有すると、実際より良い状態だと受け取られます。名前が出なかった画面だけを見て、施策を急いで変えるのも同じく避けたい判断です。判断は1回の画面ではなく、複数回の結果をそろえてから行います。
答えが毎回変わる仕組み
AIの答えは、次に来る言葉を確率で選ぶ仕組みで作られています。そのため同じ質問でも、言い回しや挙げる例が毎回少しずつ変わります。候補が多い業種ほど、どの会社が選ばれるかの入れ替わりが起きやすくなります。
この揺れはAIの不具合ではなく、答えを作る仕組みそのものから生じます。揺れがある前提で、何回中何回出たかという数え方に切り替えます。数え方を変えるだけで、1回ごとの結果に一喜一憂せずに済むようになります。
会話の履歴や設定の影響
同じ画面で質問を続けると、それまでの会話が次の答えに影響することがあります。前の質問で自社の名前を出していれば、AIがその流れを受けて名前を挙げやすくなります。確かめるときは、新しい会話を開いてから質問するのが基本です。
記憶の機能など、利用者ごとの設定が答えに影響する場合もあります。担当者ごとに結果が違うときは、まず会話と設定の条件をそろえて聞き直します。条件をそろえた手順は、記録表の欄外に書き添えておくと次の担当者にも伝わります。
注意
AIの答えに名前が出たかどうかは、検索の順位のように1つの数字で決まるものではありません。1回の結果を社内報告にそのまま使うと、次の月に名前が出なかったときに説明がつかなくなります。報告には聞いた回数と割合をそろえて載せます。
あわせて読みたい:BtoBの購買行動が変わる。中村区の企業が読むAI起点の検討プロセス
5. 同じ質問をくり返し聞くときの考え方

同じ質問をくり返し聞くときは、何回中何回名前が出たかという割合で結果を読みます。1回ごとの「出た・出ない」ではなく、回数をそろえた比率にすることで日ごとの揺れをならせます。比率で記録しておけば、施策の前後でも同じ物差しで比べられます。割合で見るこの方法は、AIの揺れを前提にした確かめ方です。
回数は、質問1本につき5回程度から始めると手作業でも続けやすい量です。毎回新しい会話を開き、同じ文面を貼り付けて聞きます。聞く日と時間帯もそろえ、月に1回など間隔を決めておきます。質問の文面はテキストで保存しておき、手で打ち直さずに貼り付けます。
よくある失敗は、回数を月ごとに変えてしまい比率を比べられなくなることです。5回で聞いた月と10回で聞いた月では、同じ割合でも数字の重みが違います。回数を変えたい場合は、変えた月から新しい表に分けて記録します。最初に回数と間隔を決め、記録表の1行目に条件として書いておきます。
回数と間隔を決めておく
くり返し聞く回数は、質問1本ごとに同じ回数にそろえます。質問が10本で各5回なら、1回の確認で50回分の答えを読むことになります。間隔は月1回などに固定し、同じ条件で続けることを何より優先します。
回数を増やすほど割合は安定しますが、手作業の負担も増えます。続けられる量から始め、3か月分そろった時点で回数を見直します。見直すときは、割合の動きが大きい質問にだけ回数を足す方法もあります。
割合で読むときの注意点
割合で読むときは、名前が出た位置も一緒に記録します。最初に挙がったのか、5社の最後に添えられたのかで、読み手の受け取り方は変わります。名前が出ても、説明が誤っていれば数に入れないという決まりを作っておくと判断がぶれません。
トロパスでも、同じ質問を何度か聞き、名前が出た割合で見る考え方をとっています。記録の決まりを先に文章にしておくと、担当者が替わっても同じ数え方を続けられます。決まりを変えたときは、変えた月を記録表に書き、前後の数字を直接比べないようにします。
くり返し聞くときの3つの決まり
6. 紹介された文章から読み取る3つの観点
紹介された文章は、事実の正しさ・強みの伝わり方・気になる言い回しの3つの観点で読みます。名前が出たかどうかだけを数えても、どう紹介されたかは分かりません。読み手が問い合わせを決めるのは、名前の有無よりも説明の中身だからです。観点を決めずに読むと、担当者の印象で評価が変わってしまいます。
1つ目の観点では、所在地や事業内容が公式サイトの表記と合っているかを確かめます。2つ目では、自社が伝えたい強みが答えの中でどの言葉で語られているかを見ます。3つ目では、「料金が分かりにくい」のような評価の低い表現がくり返し使われていないかを拾います。
現場でよくあるのは、名前が出たことに満足し、説明の誤りを見落としてしまう例です。誤った説明は、名前が出ないことより読み手を遠ざける場合があります。たとえば終了したサービスを案内されると、お客様は問い合わせの前に離れてしまいます。答えを読むときは記録表に3つの観点の欄を作り、1回ごとに印を付けていきます。
事実の正しさを確かめる
最初に見るのは、答えに書かれた基本情報の正しさです。会社名の表記、所在地、営業時間、扱っているサービスを1つずつ照らし合わせます。誤りがあった場合は、どの情報源から来た誤りかを探すことが次の作業になります。
古い情報が外部のサイトに残っているなら、その掲載元に修正を頼む必要があります。誤りの内容と見つけた日付を同じ表に記録しておくと、直ったかどうかを後で確かめられます。同じ誤りが複数のAIで出る場合は、多くのサイトに古い情報が広がっていると考えられます。その場合は、参照先を調べて直す先を一つずつ洗い出します。
強みと評価の言葉を拾う
次に、答えの中で自社がどんな言葉で評価されているかを拾います。「丁寧」「価格が手頃」「駅から近い」のように、説明に使われた言葉を書き写します。自社が伝えたい強みと比べ、伝わっている強みと伝わっていない強みを分けます。
評価の低い言葉がくり返し出る場合は、その話題について公式サイトに説明が足りているかを見直します。拾った言葉は価格や接客などの観点ごとに分けて並べると、傾向がつかみやすくなります。観点ごとに良い言葉と気になる言葉の数を比べると、手を入れる順番が決まります。
7. 競合と並べて紹介されたときの見方
競合と並べて紹介されたときは、同じ答えの中での順番と説明の厚さを比べます。AIは候補を複数挙げるとき、会社ごとに説明の長さや言葉を変えています。どの会社が先に、どれだけ詳しく語られているかで、読み手に残る印象が決まります。
比べるときは、自社と同業の会社に同じ質問を同じ回数投げた結果を並べます。回数をそろえないと、紹介された割合を公平に比べられません。並べる相手は、実際の商談で比べられることの多い同業の会社から2〜3社に絞ります。比べる相手を毎回変えると、前回の結果とつながらなくなります。
よくある失敗は、競合だけが挙がった質問を見ても、理由を考えずに終わってしまうことです。その質問こそ、自社の情報が足りていない話題を示す手がかりになります。競合だけが挙がった質問を一覧に抜き出し、説明に使われた言葉を書き写すところから始めます。抜き出した質問は、次の見出しで参照先を調べるときの対象にもなります。
順番と説明の量を比べる
同じ答えに複数の会社が挙がったら、まず自社が何番目に出たかを記録します。次に、各社の説明が何文あるか、どんな言葉で語られているかを並べます。先に挙がり説明も長い会社は、AIが材料を多く持っている会社と考えられます。
自社の説明が1文だけなら、材料が足りていない可能性があります。順番は1回ごとに変わるため、平均の順番で見るようにします。平均の順番が上がっても説明が短いままなら、材料の厚みはまだ足りていません。
競合だけが挙がった質問に注目する
比べた結果のうち、とくに役立つのは競合だけが挙がった質問です。その質問では、AIが同業の会社を候補と見なす一方で、自社を候補に入れていません。説明文を読み、競合が評価された理由になっている言葉を拾います。
拾った言葉が自社にも当てはまるなら、その内容をサイトや外部の記事で書けているかを確かめます。当てはまらない場合は、無理に追わずほかの質問に力を回します。自社にしかない強みで探す質問を足し、そちらで名前が出るかを確かめる方法もあります。
| 比べる項目 | 見る点 | 記録のしかた |
|---|---|---|
| 紹介された割合 | 同じ回数のうち名前が出た回数 | 会社ごとに割合で記録 |
| 平均の順番 | 答えの中で何番目に挙がったか | 毎回の順番を平均する |
| 説明の言葉 | 評価に使われた言葉と文の量 | 言葉をそのまま書き写す |
| 競合だけの質問 | 自社が挙がらなかった質問 | 質問文を一覧に抜き出す |
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8. 答えの根拠になったサイトの確かめ方

答えの根拠になったサイトは、答えに添えられた参照先のリンクから確かめます。Web検索を使った答えでは、文中や末尾に参照したページが示されることがあります。そのページを開くと、AIがどの記述をもとに説明を組み立てたかが見えてきます。参照先が示されない答えもあるため、示された回の分だけを記録します。
参照先は、公式サイト、業界のまとめ記事、口コミや比較のページなどに分かれます。自社の公式サイトが参照されていれば、サイトの記述が答えに使われていると読めます。外部のページばかりが参照されているなら、外部での書かれ方が自社の紹介を左右しています。
実務でよくあるのは、参照先を確かめずに公式サイトだけを直し続けることです。AIが読んでいるのが外部のページなら、公式サイトを直しても答えは変わりにくいままです。参照先を開いて種類を分け、自社の情報が載っているかどうかを一覧にするところから始めます。一覧ができれば、修正を頼む先と掲載を頼む先を分けて考えられます。
参照先の種類を分ける
参照先を開いたら、ページを種類ごとに分けて記録します。公式サイト、まとめ記事、口コミのページ、業界団体のページといった分け方が使いやすい区分です。種類ごとの回数を数えると、AIがよく読んでいる情報源の傾向がつかめます。
まとめ記事が多い業種なら、その記事に自社が載っているかが答えを左右します。数えた結果は、質問の型ごとに分けて残しておきます。型によって参照先の種類が偏るなら、その型に合う情報源から手を付けます。
自社の情報がないサイトを見つける
次に、参照先の中で自社の情報が載っていないサイトを探します。AIがよく読んでいるのに自社が載っていないなら、そこが掲載を目指す候補になります。トロパスのAI引用元分析では、参照されたサイトを記録し、自社の情報がまだ無い掲載候補サイトを見つけられます。
掲載を頼むときは、相手のサイトの趣旨に合う情報を短くまとめて伝えます。依頼した日と結果を同じ表に残し、次の確認で参照先が変わったかを見ます。掲載された後も、記載の内容が古くならないように年に一度は見直します。見直しの予定日も、依頼の記録と同じ表に書いておくと忘れません。
9. 手作業での確認が続かなくなる場面
手作業での確認が続かなくなるのは、質問の数・聞く回数・AIの種類が掛け算で増えたときです。質問10本を5回ずつ聞くだけで、1回の確認は50回分の答えになります。これをChatGPTのほかGeminiやPerplexityでも行うと、量はAIの数だけ増えます。
答えを読んで書き写し、割合や順番を計算する作業も加わります。書き写すときに言葉を要約してしまうと、評価の言葉を後で拾えません。記録の形が担当者ごとに違うと、月ごとの比較ができなくなります。参照先のページを開いて種類を分ける作業まで含めると、1回の確認はまとまった作業時間になります。
現場でよく見られるのは、最初の2〜3か月は続いても、繁忙期に記録が途切れる流れです。途切れた月があると、施策の効果を前後で比べられなくなります。続けられない兆しが見えたら、質問の本数を絞るか、記録を自動化する方法を検討します。自動化を考える前に、どの作業にいちばん時間がかかっているかを書き出しておきます。
対象のAIが増えたとき
確かめたいAIは、ChatGPTだけとは限りません。Gemini、Claude、Perplexityのほか、GoogleのAIモードやAI Overviewsでも答えの中身は変わります。AIごとに参照するページや説明の傾向が異なるため、1つのAIの結果だけで全体を判断しないことが欠かせません。
ただし対象を増やすほど、手作業の量はそのまま増えていきます。まずはお客様が使っていそうなAIから順に対象を広げます。問い合わせの際に「どこで知ったか」を聞いておくと、優先するAIを決める材料になります。答えをくれたお客様の言葉は、そのまま記録表に残しておきます。
記録と比較の手間が増えたとき
確認の回数が増えると、次に負担になるのは記録と比較の作業です。答えの全文を残さず要点だけを書くと、後から言葉を拾い直せません。月ごとの表をそろえるには、同じ形式で全文を保存しておくことが欠かせません。
表計算ソフトで管理する場合は、質問・日付・AI・回数・順番の列を最初に固定します。手作業で3か月続けて負担が重いと感じたら、ツールでの記録に切り替える時期です。切り替えるときは、手作業の記録と同じ質問を使い、数字のつながりを保ちます。
10. AIの答えを定点で記録し次の一手につなげるために
AIの答えを次の一手につなげるには、同じ質問を同じ条件で定点記録することが土台になります。記録がそろってはじめて、施策の前後で何が変わったかを比べられます。比べられれば、効いた施策と効かなかった施策を分けて次の計画を立てられます。記録の形をそろえておけば、社内への報告にもそのまま使えます。
定点記録では、質問・回数・AI・間隔の4つを固定します。記録から見えた課題は、情報の誤り、伝わっていない強み、載っていない参照先の3つに分けると打ち手を選びやすくなります。誤りは掲載元への修正依頼、強みはサイトの記述の追加、参照先は掲載依頼というように対応が分かれます。
よくある失敗は、記録を取るだけで満足し、打ち手につなげないことです。記録は施策を選ぶための材料であり、それ自体が成果ではありません。2026年現在、AIの答えは提供元の仕様変更でも変わるため、記録には日付も残します。月に1回は記録を見返し、次の1か月で取り組む施策を1つ決めるところまでを決まりにします。
記録から次の施策を選ぶ
記録を見返すときは、割合が下がった質問と競合だけが挙がった質問から先に見ます。その質問の答えに使われた言葉と参照先を読み、足りない情報を特定します。施策は手間が小さく効果を確かめやすいものから1つずつ試します。
複数の施策を同時に始めると、どれが効いたのかを後で分けられません。施策を始めた日を記録表に書き込み、翌月の同じ質問で変化を確かめます。変化が見えるまでには時間がかかるため、1か月で結論を急がずに数か月の流れで見ます。
定点記録をツールで続ける
手作業での記録が重くなったら、ツールで定点記録を続ける方法があります。株式会社TROBZが提供するトロパスは、業種・地域・強みに合わせた質問を6つのAIに投げ、返ってきた回答文をそのまま保存します。AI改善提案では、その会社の計測データだけを材料に根拠の数字と手順が付いた次の一手が示されます。
レポートは毎朝自動で更新され、月々の報告に使えるA4の形で出せます。どの方法を選ぶ場合も、同じ条件で続けることが記録を活かす前提になります。手作業から移るときは、これまで使ってきた質問の一覧をそのまま引き継ぐと比べやすくなります。
ChatGPTでの紹介のされ方を確かめるための要点
ChatGPTで自社がどう紹介されているかは、1回の答えではなく、同じ質問をくり返した割合で読むのが基本です。質問は業種・地域・強みの型で用意し、紹介文と参照先までを記録します。記録を月ごとに見返し、次に試す施策を1つずつ選んでいきます。
ChatGPTでの自社の表示確認に関するよくある質問
ChatGPTで自社の名前が出ないのはなぜですか?
A. AIが答えに使う材料の中に、質問に合う候補として自社の情報が足りていないためです。
公式サイトの記述に加え、AIが参照する外部のページに自社が載っているかを確かめると原因をしぼれます。
何回くらい聞けば判断できますか?
A. 質問1本につき5回程度から始め、回数を固定して割合で見ます。
回数を増やすほど割合は安定しますが、手間も増えます。続けられる回数を決め、毎月同じ条件で比べてください。
確認するのはChatGPTだけで足りますか?
A. お客様が使うAIは分かれるため、ChatGPTだけでは足りない場合があります。
Gemini、Claude、Perplexity、GoogleのAIモードやAI Overviewsでも答えは変わります。使われていそうなAIから広げます。
答えに誤った情報が出たときはどうすればよいですか?
A. 参照先を確かめ、掲載元に修正を頼みます。
公式サイトの表記が古い場合は先に直します。直した日を記録し、次の確認で答えが変わったかを見てください。
ABOUT THE AUTHORこの記事の執筆者
畔栁 洋志KUROYANAGI YOJI
株式会社TROBZ 代表取締役
保有資格SEO検定1級(全日本SEO協会)
2024年に株式会社TROBZを創業。AI検索・SEO・MEOの対策サービスと、AI分析ツール「トロパス」を自社で開発・提供している。Mission:AI時代の見つかる仕組みを設計する
- 2024年TROBZを創業
- 6種類トロパス計測AI数
- 12件導入事例を掲載
- 95%以上サービス継続率
COMPANY運営会社
- 会社名
- 株式会社TROBZ(トロブズ)
- 設立
- 2024年11月12日
- 所在地
- 愛知県名古屋市中村区名駅3-4-10 アルティメイト名駅1st 2階
- 事業内容
- 生成AI検索最適化・SEO対策・MEO対策・Webサイト制作 ほか
- 法人番号
- 3180001164195



