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2025/4/6

SEO対策の成功事例から学ぶ上位表示の秘訣

SEO対策の成功事例から学ぶ上位表示の秘訣

ホームページ制作はWordPressから始めよう

今や企業・個人問わず、インターネット上での存在感を高めるには「ホームページの存在」が欠かせません。そんな中、圧倒的なシェアと自由度を誇るのが「WordPress(ワードプレス)」です。WordPressは全世界のウェブサイトの約43%が使用しているとされており、日本国内でも多くの中小企業や個人事業主が導入しています。

なぜここまで多くの人々がWordPressを選ぶのでしょうか? その理由は、「無料で使える」「カスタマイズ性が高い」「プラグインによる拡張性が豊富」という3点に集約されます。さらに、HTMLやCSSの専門知識がなくても直感的に扱える管理画面が用意されているため、初心者でも扱いやすいという大きなメリットがあります。

一方で、WordPressを最大限に活用するには、テーマやプラグインの選定、セキュリティ設定、SEO対策など、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。この記事では、WordPressを使ったホームページ制作の基本について、初心者にもわかりやすく、かつ実践的な情報を5つの視点から解説していきます。

  • WordPressって何がそんなに便利なの?

  • 無料テーマと有料テーマ、結局どちらが良いの?

  • プラグインってどれを入れればいいの?

  • セキュリティ対策って何をすればいいの?

  • SEOってどうやって設定すれば効果があるの?

これからWordPressでホームページを始めたいと考えている方はもちろん、すでにWordPressを使っているけれど基礎を再確認したいという方にも役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。

1. WordPressの基本構造とメリットを解説

WordPressは、世界で最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)です。CMSとは、専門的なプログラミング知識がなくても、誰でも簡単にウェブサイトを構築・管理できるシステムのことを指します。WordPressは全世界のWebサイトのうち約43.2%(2024年時点、W3Techs調査)で使用されており、個人ブログから企業サイト、大規模メディアまで幅広い用途に活用されています。

WordPressの基本構造は非常にシンプルです。「テーマ」「プラグイン」「ウィジェット」「投稿と固定ページ」などのコンポーネントを組み合わせることで、自由度の高いホームページが構築できます。

WordPressのコア構造について

WordPressはPHPで構成され、MySQLというデータベースと連携して動作します。ユーザーが入力した情報や画像などのデータは、すべてこのデータベースに保存され、Webブラウザからアクセスされた際にPHPによって表示内容が動的に生成されます。この仕組みにより、1つのテンプレートを使って複数のページを効率よく管理することが可能になります。

さらに、管理画面(ダッシュボード)から投稿の管理、デザインの変更、機能追加などが容易に行えるのも大きな特徴です。これにより、エンジニアでなくてもウェブサイトの運営が可能になります。

WordPressを選ぶメリット

WordPressには多くの利点があります。まず最大の魅力は「オープンソース」であるという点です。つまり、無料で利用でき、ソースコードも自由にカスタマイズ可能です。これにより、独自のデザインや機能を追加しやすくなっています。

次に、数十万点以上の「テーマ」や「プラグイン」が公式・非公式で提供されており、ニーズに応じて機能を柔軟に拡張できる点も強みです。例えば、予約フォーム、EC機能、多言語対応など、目的に応じた機能をすぐに導入できます。

また、SEOにも強い構造を持っており、Googleが推奨する構成に近いHTML構造を持つテーマが多数存在します。特に表示速度やモバイル対応、構造化データの設定など、検索エンジンとの親和性が高い点も見逃せません。

さらに、WordPressは世界中の開発者やユーザーによる巨大なコミュニティによって支えられているため、情報量が非常に豊富です。困った時の解決策を見つけやすい環境が整っているのも初心者にとっては大きな安心材料です。

2. 無料テーマと有料テーマの違いとは?

WordPressを導入した際に最初に悩むのが「どのテーマを使うか」という点です。テーマとは、Webサイトの見た目や構成を決定するテンプレートのようなものです。WordPressには無料・有料を含め、公式テーマディレクトリだけでも10,000種類以上が公開されており、それぞれに異なる特徴があります。

無料テーマの特徴

無料テーマは、WordPress公式テーマディレクトリからダウンロード可能で、誰でも気軽に利用できます。最大の利点はその名の通り「コストがかからない」という点ですが、それ以外にも初心者向けのシンプルな設計が多く、設定が簡単であるというメリットがあります。

しかし、機能やカスタマイズ性は限定的で、サポートも不十分なことが多いため、成長段階に応じて物足りなさを感じる場合もあります。また、頻繁に更新されないテーマもあり、セキュリティ面でのリスクを抱える可能性もあります。

有料テーマの利点

有料テーマは、デザイン性と機能性に優れ、EC対応、ランディングページ最適化、SEO最適化など、多機能な設計がされているものが多数存在します。価格は5,000円〜30,000円程度が一般的で、購入後に使えるマニュアルやサポート体制も充実していることが多いです。

特に国内で販売されている有料テーマには、日本語環境に最適化されたレイアウトや、日本の消費者行動に合ったUI設計がされているものも多く、コンバージョン率向上にも寄与します。

また、有料テーマには「Gutenberg」や「Elementor」などのページビルダーと連携しやすい設計がなされているものもあり、ノーコードでのデザイン編集にも強みを発揮します。

選ぶ基準は?

無料・有料のどちらを選ぶかは、サイトの目的と運営スキルに依存します。たとえば個人ブログや趣味サイトであれば無料テーマでも十分に対応可能です。しかし、企業サイトや商用利用を前提とする場合は、有料テーマの導入を検討した方が後々の拡張性や信頼性を考慮しても安全です。

また、ページの表示速度、スマートフォン対応、アクセシビリティ、サポートの有無なども確認すべきポイントです。Googleの検索結果でも、モバイルフレンドリーなテーマの方が優遇される傾向があるため、テーマ選びはSEOにも直結する重要な要素と言えるでしょう。

3. プラグインの選び方とおすすめツール紹介

WordPressの強みの一つが、プラグインによって機能を自由に拡張できる点です。プラグインは公式ディレクトリで60,000種類以上(2024年時点)存在し、SEO、セキュリティ、スパム対策、フォーム生成、アクセス解析、キャッシュなど、あらゆる用途に対応しています。

プラグイン選定のポイント

プラグインを選ぶ際には、以下の要素に注意することが重要です。

  • 開発元が信頼できるか(企業や実績のある開発者か)

  • 最終更新日が新しいか(1年以上更新されていないものは注意)

  • WordPressの最新バージョンに対応しているか

  • インストール数が多いか(10万以上を目安に)

  • レビューや評価が高いか(平均4.0以上が望ましい)

特にセキュリティ関連のプラグインは古いものを使うと逆に脆弱性を生む可能性があるため、常に最新の状態で保たれているかをチェックすべきです。

おすすめの必須系プラグイン

All in One SEO

SEO対策に特化した代表的なプラグインです。タイトルタグ、メタディスクリプション、OGP設定などを直感的に設定できます。XMLサイトマップの生成機能も備えており、検索エンジンのインデックス促進にも役立ちます。

WP Fastest Cache

サイトの表示速度を高速化するキャッシュ系プラグイン。表示速度はSEOにも大きく影響するため、導入の価値は非常に高いです。Googleが推奨する「Core Web Vitals」対策にも有効です。

Akismet Anti-Spam

コメントスパムを自動で検知・排除するセキュリティプラグインです。初期状態で同梱されている場合もあり、ブログ運営には必須と言えます。

Contact Form 7

問い合わせフォーム作成に必要な機能を無料で提供するプラグイン。簡単な設定でカスタマイズ可能で、ビジネスサイトには欠かせない存在です。

BackWPup

定期的なバックアップを自動で取ることができるプラグイン。クラウド連携も可能で、サーバートラブルなどの際にも迅速に復旧が行えます。

プラグインの入れすぎには注意

便利なプラグインですが、インストールしすぎるとサイトの表示速度が低下したり、プラグイン同士の干渉で不具合が起こることがあります。基本的には必要最低限のプラグインで運用することが理想です。

また、不要になったプラグインは「無効化」するだけでなく、「削除」しておくことが、セキュリティやパフォーマンスの観点でも重要です。常にアップデートを忘れず、サイトの健全性を保つ意識を持ちましょう。

4. セキュリティ対策とバックアップの重要性

WordPressサイトの運営において、セキュリティ対策とバックアップは欠かすことのできない基本中の基本です。なぜなら、WordPressは世界中で使われているがゆえに、常にサイバー攻撃の標的となるリスクを抱えています。特に、更新されていないテーマやプラグイン、簡単すぎるログインパスワード、不十分なアクセス制限は、攻撃者にとって格好の入り口となります。

セキュリティの基本としてまず押さえるべきは、WordPress本体・テーマ・プラグインの「最新版を常に使用する」ことです。W3Techsの調査によると、2023年時点でWordPressを使用するサイトのうち、20%以上が古いバージョンを利用しており、それがセキュリティリスクを高めているというデータがあります。

また、ログイン画面の保護も非常に重要です。wp-login.phpやwp-adminへのアクセス制限を設けたり、ログイン試行回数を制限するプラグイン(例:Limit Login Attempts Reloaded)を活用することで、不正ログインのリスクを大幅に下げることができます。多要素認証(2段階認証)も非常に有効で、セキュリティ強度が格段に向上します。

さらに、管理者アカウントのユーザー名を「admin」に設定したまま運用しているケースも少なくありません。これは非常に危険です。攻撃者にとって、ユーザー名が予測しやすい状態は総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)を容易にします。できるだけユニークで推測困難なユーザー名・パスワードの組み合わせを用いるべきです。

一方、いかにセキュリティ対策を万全にしても、完全にリスクをゼロにすることはできません。そのために必要なのが「定期的なバックアップ」です。Webサイトのファイルだけでなく、データベースの内容までを含めたバックアップを、自動的かつ定期的に取得する体制を整えておくことが不可欠です。

おすすめの方法は、クラウドサービス(Google DriveやDropboxなど)と連携して外部にバックアップを保管することです。これにより、サーバーに障害が発生した場合でも、迅速に復元が可能になります。

特にECサイトや予約システムなど、ユーザー情報を扱うサイトでは、情報漏洩や改ざんが大きな被害につながります。セキュリティ強化と並行して、トラブル発生時の対応マニュアルや復元フローを社内で共有しておくことも重要です。

日々の運営の中では後回しにされがちな分野ですが、万が一の際に大きな損失を防ぐためにも、セキュリティとバックアップには常に目を向ける必要があります。

5. WordPressサイトのSEO設定と最適化

WordPressはSEOに強いCMSとして知られていますが、適切な設定と運用を行わなければ、そのポテンシャルを最大限に発揮することはできません。SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、Googleなどの検索エンジンで上位表示を目指すための施策です。WordPressのSEOでは、テーマ選び、パーマリンク設定、構造化データの活用、ページ表示速度の最適化など、複数の視点からの対策が求められます。

まず大切なのは、SEOに最適化されたテーマを使用することです。HTML構造が正しく、モバイルファーストに対応し、表示速度が速いテーマはGoogleの評価にも好影響をもたらします。Googleは2021年以降、モバイル版の内容を検索順位評価の基準として採用する「モバイルファーストインデックス」を全面適用しており、スマートフォン表示に最適化されたデザインはもはや必須です。

次に重要なのが、パーマリンク(URL)の設定です。WordPressでは、初期状態では動的なURLが採用されていますが、「投稿名」形式に変更することで、検索エンジンにとって理解しやすくなり、クリック率の向上にもつながります。

SEOプラグインの導入も欠かせません。特に「All in One SEO」や「Yoast SEO」といった代表的なプラグインは、タイトルタグやメタディスクリプション、OGP、XMLサイトマップの自動生成など、SEOに必要な項目を一括で管理できます。これにより、手動では管理しづらい細かなSEO施策を効率的に行うことが可能です。

また、構造化データの設定も検索エンジンへのアピールにおいて有効です。レビュー、FAQ、イベント情報などを構造化データでマークアップすることで、検索結果にリッチスニペットとして表示され、視認性とクリック率の向上が期待できます。

さらに、ページの表示速度もSEOに直結する指標です。Googleが公式に導入した「Core Web Vitals」では、LCP(最大コンテンツの表示速度)、FID(操作の応答速度)、CLS(視覚の安定性)の3要素が重視されています。これらを改善するには、画像の最適化、キャッシュの活用、不要なJavaScriptの削除などが効果的です。

最後に、定期的なコンテンツの更新も忘れてはなりません。Googleは「フレッシュな情報」を好む傾向があるため、最新情報を反映させることが検索順位維持にもつながります。特に競合が多いキーワードでの上位表示を狙う場合は、既存記事のリライトや内部リンクの強化なども積極的に行うべきです。

WordPressは多機能であるがゆえに、初期設定のままではSEO効果を最大化できません。ひとつひとつの施策を丁寧に実行し、検索エンジンとユーザー双方にとって価値あるサイトを目指しましょう。

WordPressはその柔軟性と拡張性から、個人ブログから大規模なビジネスサイトまで、あらゆる用途で活用されています。しかし、ただインストールして使い始めるだけでは、本来の力を発揮することはできません。本記事で紹介したように、基本構造を理解し、目的に合ったテーマを選定し、必要なプラグインを導入し、セキュリティとバックアップ体制を整えた上で、SEO対策をしっかりと講じることが重要です。

これらの要素はすべて繋がっており、ひとつでも欠けると成果が出づらくなります。特に、検索順位やアクセス数といった成果を目指すのであれば、WordPressの操作方法だけでなく、戦略的な視点を持ってサイト構築・運営に臨む必要があります。

とはいえ、完璧を求めすぎる必要はありません。最初はシンプルにスタートし、必要に応じて機能を追加していくスタイルでも十分です。まずは「作ってみる」「試してみる」ことが、最良の学習となります。WordPressという優れたツールを最大限に活用し、あなたの情報発信やビジネスの成功に繋げていきましょう。

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執筆者

株式会社TROBZ 代表取締役

愛知県岡崎市出身。大学卒業後、タイ・バンコクに渡り日本人学校で3年間従事。帰国後はデジタルマーケティングのベンチャー企業に参画し、新規部署の立ち上げや事業開発に携わる。2024年に株式会社TROBZを創業しLocina MEOやフォーカスSEOをリリース。SEO検定1級保有

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