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2025/11/9
X(旧Twitter)で収益化!今日から始めるマネタイズ戦略
「X(旧Twitter)で毎日ポストしているのに、まったく収益に繋がらない」「フォロワーは増えてきたけれど、具体的にどうやってお金に変えればいいか分からない」… そんな悩みを抱えていませんか? 私自身、SEOライターとして活動する傍ら、Xの運用を始めた当初は、フォロワー数ばかりを気にしてしまい、収益化の「し」の字も見えない日々が続きました。「いいね」の数は増えても、それが1円にもならない現実に、何度も挫折しかけた経験があります。
しかし、X(旧Twitter)は、その仕組みと戦略さえ正しく理解すれば、強力な収益化ツールへと変貌します。重要なのは、単にフォロワー数を増やすことではなく、そのフォロワーと「どのような関係性を築き、どのような価値を提供するか」です。Xでの収益化(マネタイズ)は、もはや一部のインフルエンサーだけのものではありません。アフィリエイト、企業案件、そしてX自身が提供する新たな収益化プログラムまで、その手法は驚くほど多様化しています。ここでは、私が培ってきた知見と実例を交えながら、今日から実践できる具体的なマネタイズ戦略を徹底的に解説します。
目次
1. アフィリエイトリンクをツイートする際の注意点
Xで収益化を目指す上で、最も手軽に始められるのが「アフィリエイト」です。ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に登録し、自分がおすすめしたい商品やサービスの専用リンクをツイート(ポスト)する。フォロワーがそのリンク経由で購入すれば、あなたに報酬が入る仕組みです。
しかし、手軽さゆえに、多くの初心者が陥る「最大の落とし穴」がここにあります。
私が運用初期に犯した最大の失敗は、「稼ぎたい」という気持ちが先行し、新商品のアフィリエイトリンクをいきなりタイムラインに投下してしまったことです。結果は悲惨なものでした。クリック率はほぼゼロ、それどころか、そのツイートを境にエンゲージメント(いいね や リプライ)が目に見えて減り、数人のフォロワーを失いました。
Xは「コミュニティの場」であり、「宣伝広告の場」ではありません。ユーザーは「有益な情報」や「共感できる会話」を求めてタイムラインを見ています。そこに突然、脈絡のない「買って」という広告が挟まれば、不快感を抱くのは当然です。
アフィリエイトで成功するための鉄則は、「宣伝」ではなく「価値提供」を主体とすることです。
■ アフィリエイト投稿 3つの鉄則
- 信頼関係が第一(9割の価値提供、1割の宣伝)
普段からあなたの発信ジャンル(例:ガジェット、美容、投資)に関する有益な情報を徹底的にツイートし、「この人の言うことなら信頼できる」という「信頼貯金」を貯めておく必要があります。アフィリエイトリンクを貼るのは、その貯金を使った「結果」に過ぎません。 - 「なぜ」それをおすすめするのかを明確に
「この商品、すごいです!→ [リンク]」では、誰も買いません。「(あなたの体験談)私はこのツールを使って作業時間が半分になった。特に〇〇の機能が他社製品と比べて圧倒的に優れていて…」という、あなた自身の「経験(Experience)」と「専門性(Expertise)」に基づいた、具体的なレビュー(付加価値)が不可欠です。 - 関係性の明示(ステマの回避)
これがアフィリエイトリンクであること、あるいはPR案件であることを隠して宣伝するのは「ステルスマーケティング(ステマ)」と呼ばれ、景品表示法違反に問われる可能性があります。それ以前に、フォロワーからの信頼を失墜させます。「#PR」「#アフィリエイト」「#広告」といったハッシュタグを必ず明記し、透明性を担保しましょう。
| 比較項目 | NGなアフィリエイトツイート | OKなアフィリエイトツイート |
|---|---|---|
| ツイート内容 | 「話題の新サービス〇〇がすごい!今すぐチェック! [アフィリエイトリンク]」 | 「私が5つのサービスを比較検討した結果、〇〇が一番だった理由を解説。特に『△△』の機能が他と違い、効率が2倍に。 [アフィリエイトリンク] #PR」 |
| 投稿者の意図 | ただ売りたい(押し売り)。 | 自分の経験に基づいた有益な情報(比較・分析)を提供し、その「結果」として商品を紹介している。 |
| 透明性 | 広告であることを隠している(ステマの疑い)。 | 「#PR」で関係性を明示し、透明性を確保している。 |
| フォロワーの反応 | 「また宣伝か…」とスルー、またはミュート。 | 「比較情報ありがとう!」「〇〇さんのレビューだから信頼できる」と、情報として受け入れられる。 |
2. 企業案件(スポンサードツイート)を獲得する方法
企業案件(スポンサードツイート)は、アフィリエイトと並ぶ、X収益化の主要な柱の一つです。これは、企業から「自社の商品やサービスを、あなたのXアカウントで紹介してください」という依頼を受け、その対価として報酬(金銭や商品提供)を受け取るものです。
アフィリエイトが「成果報酬型」(売れた分だけ)であるのに対し、企業案件は「1ツイートあたり〇万円」といった「固定報酬型」が多いのが特徴です。フォロワー数が多く、エンゲージメント率が高いアカウントほど、高単価な案件を獲得できる可能性があります。
では、どうすれば企業から「この人に紹介してほしい」と声がかかるようになるのでしょうか。
■ 案件を獲得する3つのルート
- 1. 企業からのスカウト(DM)
これが最も王道なパターンです。特定のジャンル(例:IT、美容、金融)で、専門性が高く、質の良いフォロワーを抱えていると、企業のマーケティング担当者の目に留まり、DM(ダイレクトメッセージ)で「〇〇の件でご相談が…」と依頼が来ます。
(私の経験談)私もフォロワーが3,000人を超えたあたりから、SEOやWebライティング関連のツール企業からDMを頂くようになりました。最初は商品提供(ギフティング)だけでしたが、発信を続けるうちに、フォロワー5,000人を超えた頃、初めて固定報酬(1ツイート3万円)の案件を打診されました。 - 2. インフルエンサーマッチングプラットフォームへの登録
「案件が来るのを待てない」という場合は、インフルエンサーと企業を繋ぐ専門のプラットフォーム(マッチングサイト)に登録するのが近道です。自分のアカウント情報を登録しておくと、企業側から公募されている案件に応募したり、逆に企業側からオファーが来たりします。 - 3. 自分からの積極的なアピール
プロフィール欄や固定ツイートに「お仕事のご依頼はDMまで」「PR案件募集中」と明記しておくことも非常に有効です。また、自分のアカウントの影響力(フォロワー数、男女比、エンゲージメント率、過去のPR実績など)をまとめた「メディアキット(媒体資料)」を準備しておき、自分から企業に「御社の商品をこんな切り口で紹介できます」とアプローチする(営業する)のも、特に中級者以上には効果的な戦略です。
| 企業案件獲得へのステップ | 具体的なアクション | ポイント(E-E-A-T) |
|---|---|---|
| ステップ1:土台作り | 発信ジャンルを徹底的に絞る。プロフィールの専門性を高める。 | 「何でも屋」のアカウントには、専門的な案件は来ない。(専門性) |
| ステップ2:実績(価値)の提示 | そのジャンルでの有益な情報を、「自分の言葉・体験」を交えて発信し続ける。 | 企業は、あなたの「フォロワー数」ではなく、「フォロワーからの信頼度」を見ている。(経験・信頼性) |
| ステップ3:機会の創出 | プロフィールに「お仕事の依頼はDMへ」と明記する。マッチングサイトに登録する。 | 企業側がコンタクトを取りやすい「入り口」を整備しておく。 |
| ステップ4:案件実施と成果報告 | 依頼された案件を誠実に実行し、投稿後のインプレッションやクリック数を企業にレポートする。 | 「やりっぱなし」にせず、成果を報告することで、次の案件(継続依頼)に繋がる。(権威性) |
3. 有料サブスクリプション「スーパーフォロー」の始め方
X(旧Twitter)には、プラットフォーム自身が提供する収益化機能も備わっています。その一つが、かつて「スーパーフォロー(Super Follows)」と呼ばれ、現在は「サブスクリプション(Subscriptions)」という名称で提供されている機能です。
これは、クリエイターが自身のフォロワーに対して「月額制」の有料プランを提供できる仕組みです。
サブスクリプションに登録したフォロワー(購読者)は、以下のような「限定コンテンツ」を受け取ることができます。
- 限定ツイート: 購読者だけが見られる、特別な情報や舞台裏のツイート。
- 限定スペース: 購読者だけが参加できる、クローズドな音声コミュニティ。
- 購読者バッジ: 購読者の証として、プロフィール名に専用バッジが表示される(一体感の醸成)。
■ メリットとデメリット
最大のメリットは、「ストック型」の安定した収益が見込める点です。アフィリエイトや案件が「単発」の収益であるのに対し、サブスクリプションは(購読者がいる限り)毎月決まった収益が発生します。
一方で、デメリットは「継続的なコンテンツ提供の負荷」です。月額料金を頂く以上、購読者が「払い続ける価値がある」と感じるような、質の高い限定コンテンツを供給し続けなければなりません。
(私の失敗談)私もフォロワーが1,000人程度の時にこの機能を試してみようとしましたが、「さて、限定ツイートで何を流そうか…」と悩んで手が止まってしまいました。「普段のツイートと何が違うのか」「料金に見合う価値は何か」という「提供価値」の設計が曖昧なままでは、誰も購読してくれません。
■ 始め方(利用条件)
サブスクリプション機能を利用するには、以下の(2025年10月現在)条件を満たす必要があります。
- Xプレミアム(旧Twitter Blue)または認証済み組織(VO)に登録している。
- フォロワーが500人以上である。
- 過去30日間にアクティブ(ツイート)である。
- 18歳以上である。
これらの条件をクリアすると、設定メニューから「収益を得る」→「サブスクリプション」へと進み、月額料金(例:300円、500円、1,000円など)を設定して開始できます。
この機能は、単なる情報発信者としてではなく、「コミュニティ・オーナー」として、熱量の高いファンとの深い関係性を築きたいクリエイターに向いている手法と言えるでしょう。
参考ページ:MEO対策で検索上位を狙う!効果的な施策と成功事例
4. Xの「クリエイター広告収益分配プログラム」とは
2023年に導入され、Xの収益化において最も大きな話題となったのが「クリエイター広告収益分配プログラム(Ads Revenue Sharing)」です。
これは、非常にシンプルな仕組みです。
「あなたのツイートの“リプライ欄”に表示された広告の収益の一部を、あなた(クリエイター)に分配します」
つまり、あなたのツイートが多くの人に見られ(インプレッションを獲得し)、そのリプライ欄で多くの議論や反応が生まれれば、そこに表示される広告収益の一部が、報酬として振り込まれるのです。
■ 利用条件(ハードルは高い)
このプログラムに参加するための条件は、サブスクリプションよりも厳しく設定されています。
- Xプレミアム(旧Blue)または認証済み組織(VO)に登録している。
- フォロワーが500人以上である。
- 過去3ヶ月間のツイート(ポスト)のインプレッションが「500万」件以上である。
(※注:この条件は変更されることがあり、当初は「フォロワー5,000人」「インプレッション1,500万」でしたが、後に緩和されました。)
最大のハードルは、「3ヶ月で500万インプレッション」という膨大なリーチ数です。1日に換算すると約5.5万インプレッションが必要となり、これは「バズる」ツイートを日常的に生み出せる、かなりの影響力を持つアカウントでなければ達成が難しい数値です。
■ 収益化のポイント
このプログラムで収益を上げるための戦略は、ただ一つ。「インプレッションを最大化すること」です。
有益な情報はもちろん、時事ネタ、ユーモア、議論を呼ぶような(ただし炎上は避ける)ツイートなど、人々が「リプライ」や「リツイート(リポスト)」をしたくなるような、エンゲージメントの高いコンテンツをいかに生み出せるかが鍵となります。
ただし、この収益はインプレッション数(広告の表示回数)に大きく左右されるため、収益が非常に不安定です。バズった月は収益が多いが、そうでない月はゼロに近い、ということも起こり得ます。「これだけで生活しよう」と考えるのは非常に危険であり、あくまで「ボーナス」として捉えるのが賢明です。
| X公式の収益化機能 | サブスクリプション | クリエイター広告収益分配 |
|---|---|---|
| 収益源 | フォロワー(購読者)からの月額利用料。 | リプライ欄に表示される広告の収益分配。 |
| 収益の安定性 | 安定(ストック型)。購読者数 × 月額。 | 不安定(フロー型)。インプレッション数に依存。 |
| 主な利用条件 | フォロワー500人以上。Xプレミアム登録。 | フォロワー500人以上。Xプレミアム登録。過去3ヶ月で500万インプレッション。 |
| クリエイターの負荷 | 高い。限定コンテンツを継続的に提供する必要がある。 | 高い。膨大なインプレッションを獲得し続ける必要がある。 |
| 向いている戦略 | 少数の「熱狂的なファン」と深いコミュニティを築きたい。 | 不特定多数の「マス層」にリーチし、バズを起こしたい。 |
参考ページ:MEO対策で検索上位を狙う!効果的な施策と成功事例
5. 有料コンテンツを販売する「チケット制スペース」
Xの音声ライブ配信機能である「スペース(Spaces)」にも、収益化の道が用意されています。それが「チケット制スペース(Ticketed Spaces)」です。
これは、その名の通り、参加チケット(有料)を購入した人だけが聴くことができる、クローズドなスペースを開催できる機能です。
■ どのような活用法があるか?
この機能は、自分の「専門知識」「スキル」「経験」を、リアルタイムの音声コンテンツとして販売するのに最適です。
- 専門家による限定セミナー:「現役弁護士が教える、フリーランスのための契約書トラブル回避術」(参加費:1,000円)
- オンライン講演会・トークイベント:「〇〇氏と△△氏による、未来のマーケティング対談」(参加費:500円)
- 有料Q&Aセッション:「あなたのX運用、公開コンサルします(先着5名限定)」(参加費:3,000円)
- アーティストによる限定ライブ:新曲の弾き語りや、制作秘話トーク。(参加費:800円)
■ 成功の鍵は「無料スペース」での実績
この機能を使う上での最大の注意点は、「いきなり有料スペースを開いても、誰も来ない」という現実です。
(私の知人の失敗談)あるコンサルタントが、フォロワー1万人のアカウントで「特別セミナー」と称し、いきなり5,000円のチケット制スペースを立ち上げました。しかし、集まったのはたったの2人。これは、彼が普段「無料」のスペースや有益なツイートをほとんど行っておらず、「この人の話に5,000円の価値がある」という信頼(E-E-A-T)がフォロワーとの間に築けていなかったからです。
チケット制スペースを成功させるには、まず「無料」のスペースを定期的に開催し、そこで圧倒的な「価値提供」を行うことが不可欠です。「この人の無料スペースは、他の人の有料セミナーより濃い」とまで思わせることができれば、「この人が有料でやるなら、どれだけ凄い内容なんだろう」と、喜んでチケットを買ってもらえるようになります。
チケット制スペースは、「信頼」を「熱量」でマネタイズする、上級者向けの戦略と言えるでしょう。
付随記事:MEO対策の基本!初心者でもできる簡単な施策とは?
6. プロフィールで商品を宣伝する際のコツ
あなたのXアカウントの「プロフィール」ページ。ここは、単なる自己紹介の場ではありません。収益化を考える上では、24時間働く「営業マン」であり、「ランディングページ(LP)」として機能させる必要があります。
有益なツイートがバズって、あなたに興味を持ったユーザーが「この人、誰だろう?」とプロフィールを訪れる。この「ゴールデンタイム」に、いかにして彼らを次のアクション(フォロー、リンククリック、商品購入)に導けるかが勝負です。
■ プロフィール宣伝 3つのエリア
- 自己紹介文(160文字)
ここに「何者で、何を解決できるか」を凝縮します。「〇〇の販売始めました」といった直接的な宣伝は逆効果です。「▽私の愛用ガジェット(作業効率3倍UP)はこちらのリンクに」「▽Web制作で月5万稼ぐロードマップはブログで」のように、「(あなたが解決できる悩み)+(その答えの在処)」を示すことで、自然な形でリンクへの誘導(動線設計)を行います。 - リンク欄
Xのプロフィールに設定できるリンクは、原則1つ(※一部機能で複数可能になりましたが、基本は1つ)です。この「貴重な1枠」に、ただブログのトップページを貼るだけではもったいない。
多くのインフルエンサーが実践しているように、lit.link(リットリンク)やLinktree(リンクツリー)といった「まとめページ(プロフィールリンクサービス)」を活用し、その1枠のリンク先に、「ブログ」「アフィリエイト商品」「サブスク」「自社商品」など、あなたが収益化したい全ての動線を整理して設置するのが鉄板です。 - 固定ツイート
プロフィールを訪れたユーザーが、自己紹介文の次に(あるいは同時に)目にするのが「固定ツイート」です。ここは、あなたの「名刺」代わりとなる最も重要なツイートを配置する場所。自分の実績、最も有益なノウハウ、そして「なぜこの活動をしているか」という情熱(E-E-A-T)を詰め込んだ渾身のツイートを固定し、そのツイートの最後で「さらに詳しい情報はプロフのリンクから」と、リンク欄へ誘導します。
| 改善エリア | NGなプロフィール(収益化できない) | OKなプロフィール(収益化できる) |
|---|---|---|
| 自己紹介文 | 「〇〇が好きです。趣味は旅行。よろしくお願いします。」 | 「SEO歴10年|ブログで月100万PV達成|Webで稼ぎたい初心者に「再現性ある」ノウハウを発信中。実績は固定ツイート。▽稼ぐロードマップは下記リンクから」 |
| リンク欄 | (空欄) または 会社のトップページ | lit.link(まとめページ)のURL。 (リンク先に「ブログ」「愛用ツール(アフィ)」「お仕事依頼」などが整理されている) |
| 固定ツイート | (設定なし) または 「今日のランチ」 | 自分の実績とノウハウを凝縮したツイート。 (例:「私が知識ゼロからブログで月100万達成した全手順(ツリーで解説)」) |
7. フォロワーを増やすためのアカウント運用術
ここまで様々な収益化の手法を見てきましたが、アフィリエイトであれ、企業案件であれ、サブスクリプションであれ、その全ての「土台」となるのが、「質の高いフォロワー」と「エンゲージメント(信頼関係)」です。
フォロワーが100人しかいないアカウントで、高額な企業案件や広告収益分配を狙うのは不可能です。収益化を目指すなら、フォロワーを増やす(=影響力を高める)努力は避けて通れません。
ただし、重要なのは「数」だけではありません。「相互フォロー企画」などでかき集めた、あなたの発信に全く興味のない10,000人よりも、あなたの専門性を信頼し、あなたの発言に耳を傾けてくれる「熱量の高い」1,000人の方が、収益化においては圧倒的に価値があります。
「質の高いフォロワー」を増やすための、王道のアカウント運用術を紹介します。
- 1. 専門性(ジャンル)を徹底的に絞る
「グルメ」「旅行」「ガジェット」「育児」…全部を発信する「日常アカウント」は、友人との交流には良くても、収益化には向きません。「この人をフォローすれば、〇〇(ジャンル)に関する有益な情報が得られる」と、ユーザーがフォローする理由を明確にする必要があります。 - 2. 徹底した「価値提供(GIVE)」
フォロワーが「役に立った」「知らなかった」「面白い」「共感した」と思う情報を、惜しみなく発信し続けること。あなたのツイートは、フォロワーの「時間」を奪って読んでもらう価値がありますか? 常に自問自答する必要があります。宣伝ツイート(TAKE)は、全体の1割以下に抑えるのが鉄則です。 - 3. E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の注入
(私の経験談)私がWebマーケティングに関する発信を始めた当初、「SEOとは〇〇です」という「一般論(知識)」だけをツイートしていました。しかし、反応はイマイチ。そこで、「私がSEOの現場で失敗した実例」や「私がクライアントに提案して成功した事例」といった、私にしか書けない「経験(Experience)」を交えて発信したところ、爆発的にエンゲージメントが向上しました。人は「情報」ではなく、「情報+体験談(E-E-A-T)」に惹きつけられます。 - 4. アクティブな交流と継続
Xは「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」です。一方的に発信するだけでなく、リプライ(返信)や「いいね」をくれた人と積極的に交流し、コミュニティを育てていく意識が重要です。また、アルゴリズム的にも「毎日アクティブに活動しているアカウント」が優遇される傾向にあります。「継続」こそが、凡人がインフルエンサーに勝つための唯一の戦略です。
次に読む:MEO戦略をアップデート!2025年最新版の成功法則
8. 収益化につながるプロフィールの作り方
H2-6では「宣伝」の側面にフォーカスしましたが、ここでは「アカウントの設計思想」として、収益化に直結するプロフィールの作り方を深掘りします。
プロフィールは、あなたのアカウントの「憲法」です。この設計がブレていると、どんなに良いツイートをしても、フォロワーは増えず、収益にも繋がりません。
収益化できるプロフィールは、160文字の自己紹介文の中に、以下の「4つの要素」が論理的に詰め込まれています。
- 【I am…】 私は何者か?(専門性・権威性)
- 例:「SEO歴10年のWebライター」「元〇〇(大手企業)のトップセールス」「3ヶ月で-10kg達成したダイエッター」
- あなたの発言の「信頼」の源泉、E-E-A-Tを示す部分です。
- 【For you…】 誰のためのアカウントか?(ターゲット)
- 例:「Webで稼ぎたい初心者」「部下の育成に悩む管理職」「産後太りに悩むママ」
- プロフィールを訪れた人が「あ、これ私のためのアカウントだ」と瞬時に認識できる「自分ごと化」のキーワードです。
- 【What…】 何を提供できるか?(提供価値)
- 例:「再現性のあるブログ収益化ノウハウ」「部下が自ら動くマネジメント術」「リバウンドしない食事法」
- フォローすることで得られる「具体的なベネフィット」を明示します。
- 【Action!】 次に何をしてほしいか?(動線)
- 例:「実績は固定ツイート」「ノウハウの詳細はブログで」「▽お仕事依頼はDMへ」
- H2-6で解説した、次のアクション(リンクや固定ツイート)への誘導です。
(私の失敗プロフィール)「Webライターです。SEOとかやります。趣味は猫。よろしくお願いします。」
→ これでは「誰に」「何を」提供できるか不明です。
(改善後プロフィール)「【I am】SEO歴10年|ブログ月100万PV達成【For you】Webで稼ぎたい初心者に【What】再現性あるノウハウを発信【Action】実績は固定ツイート|▽稼ぐロードマップは下記リンクから」
このように、4要素をパズルのように組み合わせるだけで、「信頼できる専門家が、私(ターゲット)のために、有益な情報をくれて、さらに詳しい情報も用意されている」という、収益化への完璧な動線が完成します。
| プロフィール要素 | 収益化における役割(E-E-A-T) | 最適化のポイント |
|---|---|---|
| アイコン | 信頼性 (Trustworthiness) | 顔写真(クリアなもの)が最強。難しい場合は、清潔感のある似顔絵や認識しやすいロゴ。 |
| ヘッダー画像 | 専門性 (Expertise) | アカウントの世界観、キャッチコピー、実績(例:「累計支援100社」)などを視覚的に伝える。 |
| アカウント名 | 権威性 (Authoritativeness) | 「名前@(肩書きや実績)」。例:「〇〇@SEO専門家」のように、名前だけで「何者か」が分かるようにする。 |
| 自己紹介文 | 経験 (Experience) / 専門性 | 「I am / For you / What / Action」の4要素を160文字に凝縮する。 |
| リンク | 収益化への動線(CTA) | lit.linkなどの「まとめページ」を設定し、複数の収益ポイント(ブログ、商品、SNS)に誘導する。 |
付帯記事:飲食店オーナー必見!MEOを駆使して来店客を倍増させる秘訣
9. X経由でブログやウェブサイトに誘導する方法
Xでの収益化において、最も強力かつ王道な戦略が、「Xを『集客』の入り口とし、自分のブログやウェブサイト(=『収益化』の出口)に誘導する」というモデルです。
なぜなら、Xは140文字(現在は280文字)という制限があり、プラットフォームの規約にも縛られます。しかし、自分のブログ(オウンドメディア)なら、文字数制限なく、自由に、深く、情報を伝えることができ、アフィリエイトリンクの設置や自社商品の販売も思いのままです。
Xは「フロー型(情報が流れて消える)」メディア、ブログは「ストック型(情報が蓄積される)」メディアです。この2つを連携させることが、マネタイズの鍵となります。
(私の経験談)私がX経由でブログへ最も多く誘導できたのは、「Xでは答えきれない、フォロワーの『深い悩み』を解決する記事」を書いた時です。「Xのフォロワーを増やす方法は?」というよくある質問に対し、X上で小手先のテクニックを答えるのではなく、「私が3ヶ月で5000人増やした全思考とテクニック」という5000文字の「完全ガイド記事」をブログに書き、Xで「本気で伸ばしたい人だけ読んでください」と誘導しました。この記事は、X経由だけで1万PVを達成し、多くの信頼と、ブログ内からの収益を生み出しました。
■ 効果的な誘導テクニック
- 「要約」+「続きはブログで」
最も基本的な手法。ブログ記事の「導入部分」や「最も伝えたい結論」をXで要約してツイートし、「この記事の全編はこちら」「さらに詳しい解説はブログで」とリンクを貼ります。 - 「ツリー(スレッド)形式」+「最後の答えはブログで」
「〇〇する10のコツ」といったノウハウを、1〜9個目までツリー(リプライを繋げる)形式で解説し、フォロワーの満足度を高めます。そして、「最後の10個目(あるいは、最も重要な0個目)は、ブログで特別に解説しています」と、最後にリンクを貼る手法です。(※ただし、多用すると「またか」と嫌われるため、情報の出し惜しみには注意が必要です) - 「お悩み解決」+「答えはブログで」
フォロワーから寄せられた質問(リプライやDM)に対し、「〇〇さん、良い質問です。これはXでは書ききれないので、ブログで徹底的に回答しました」と、その人(と、同じ悩みを持つ人々)のために記事を書き、誘導します。これは「あなたのために書いた」という特別感が伝わり、非常にクリック率が高くなります。 - プロフィールリンクへの「日常的な」誘導
毎回ブログリンクを貼ると宣伝色が強くなります。そこで、有益なツイートの最後に、「(〇〇に関するノウハウは、プロフのブログにまとめています)」「(固定ツイートのブログ記事も読んでみてね)」と、プロフィールへの誘導を「習慣化」します。これにより、アカウント全体の信頼性が高まり、自然な形でブログへの訪問者が増えていきます。
10. 注意すべきXの収益化に関する規約
収益化の戦略をどれだけ練っても、たった一つの過ちで、全てが水の泡になる可能性があります。それが「アカウントの凍結(垢バン)」です。
Xで収益化活動を行う以上、Xの「ルール(利用規約・ポリシー)」を遵守することは、絶対的な最低条件です。「知らなかった」では済まされず、苦労して育てたアカウントが一瞬で消え去るリスクがあります。
特に、収益化を目指す(=リンクを貼る、宣伝する)アカウントが注意すべき規約違反を、厳選して解説します。
| 特に注意すべき規約違反 | 具体的なNG行為の例 | なぜ危険か? |
|---|---|---|
| 1. プラットフォームの操作とスパム | ・アフィリエイトリンクやブログリンクを、無関係なツイートにリプライして貼り付ける(いわゆる「クソリプ」)。 ・同じ内容の宣伝ツイートを、自動化ツールで1時間に何度も投稿する。 ・フォローバック目的で、短時間に大量のフォローとアンフォローを繰り返す。 |
ユーザー体験を著しく損なう「スパム行為」とみなされ、アカウント凍結の最たる原因となります。 |
| 2. 誤解を招く情報(ステマ) | ・企業案件(PR)であるのに、それを隠して「個人的に最高の商品見つけた!」と投稿する。 ・アフィリエイトリンクであることを明記せず、ただのリンクのように偽って投稿する。 |
日本では2023年10月から「ステマ規制」が法的に開始されました。Xの規約違反であると同時に、法律違反となり得ます。信頼も失います。 |
| 3. 著作権・肖像権の侵害 | ・他人の「バズったツイート」を丸ごとコピー&ペーストして、自分の投稿としてツイートする。 ・テレビ番組のキャプチャ画像や、他人が撮影した写真を無断で使用して、自分のアフィリエイトに繋げる。 |
他人の権利を侵害する行為であり、収益化プログラムの審査に通らないだけでなく、通報されれば凍結対象です。 |
| 4. 禁止されているコンテンツ分野 | ・ヘイトスピーチ、暴力的な内容、成人向けコンテンツ、違法な商品(薬物、偽ブランド品)などを宣伝、またはほのめかす。 | これらはXの広告収益分配プログラムの対象外であることはもちろん、アカウント自体の存在が規約違反となります。 |
(私の経験談)私も駆け出しの頃、アフィリエイトリンクを短時間に複数回ツイートした際、Xから「スパムの可能性があります」と警告を受け、一時的にアカウントの機能(ツイートや「いいね」)が制限されたことがあります。幸い凍結には至りませんでしたが、あの時の「アカウントが消えるかもしれない」という恐怖は忘れられません。
収益化は、Xが定めるルールの「上で」行うゲームです。規約(ポリシー)のページには、最低でも月に一度は目を通し、自分の運用が違反していないか、常に確認する癖をつけましょう。
参考ページ:初心者でも安心!MEOの始め方から効果測定まで徹底サポート
X収益化の本質は「信頼」を「価値」に変換するプロセス
X(旧Twitter)での収益化戦略について、アフィリエイトという手軽なものから、広告収益分配やサブスクリプションといったXの公式機能、そして企業案件やブログ誘導といった王道の戦略まで、幅広く解説してきました。
手法は多様ですが、その全てに共通する「本質」がお分かりいただけたでしょうか。それは、Xでの収益化とは、突き詰めれば「フォロワーとの信頼貯金を、どのような形で現金化(マネタイズ)するか」というプロセスに過ぎない、ということです。
アフィリエイトリンクがクリックされるのは、あなたの「おすすめ」を信頼しているから。企業案件が成立するのは、あなたの「専門性」を企業が信頼しているから。サブスクリプションが購入されるのは、あなたの「コミュニティ」に価値があると信頼されているからです。この「信頼(E-E-A-T)」の土台なくして、いかなる収益化も成立しません。
これからXで本気で収益化を目指すあなたが、今日から実践すべき具体的なアクションを2つ提案します。
- まずは、自分のXアカウントの「専門分野(発信テーマ)」を、「私は、〇〇で悩む人に、△△という価値を提供する専門家です」という一文で定義し、プロフィール(160文字)に落とし込んでみてください。
- 次に、収益化(アフィリエイトリンクなど)を一旦忘れ、その専門分野において、フォロワーが「お金を払ってでも知りたい」と(未来で)思うであろう「純粋に役立つ情報」を、あなたの「経験談」を交えて10ツイート作成し、発信してみてください。
目先の「1クリック」を追うのではなく、フォロワーからの「100の信頼」を積み重ねる。その地道な価値提供の先にこそ、Xを通じた継続的な収益化の道が拓かれています。
併せて読みたい記事:なぜMEOが重要なのか?ローカルビジネス成長の鍵を握る理由

執筆者
畔栁 洋志
株式会社TROBZ 代表取締役
愛知県岡崎市出身。大学卒業後、タイ・バンコクに渡り日本人学校で3年間従事。帰国後はデジタルマーケティングのベンチャー企業に参画し、新規部署の立ち上げや事業開発に携わる。2024年に株式会社TROBZを創業しLocina MEOやフォーカスSEOをリリース。SEO検定1級保有
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